【幕末維新の話】」カテゴリーアーカイブ

今更ながら涙袖帖⑦

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(17)文久3年6月13日(京都より)
あつさのせつさぞおんこまりとすいもしいたし
参らせ候拙者も先日廿八日急御用有之にわかに
京都へのぼり候てゆき候十日滞留五日十五日目に
かへり候ほどのいそがしき事にて候叉々京都に
一方ならぬ御大事あり候ゆへ上京せずてはならぬ
事にてます田弾正どのまちうけ一先ちよと下の關へ… 続きを読む

今更ながら涙袖帖⑥

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(14)文久2年10月9日(京都より)
兒島に歌集うつしおくり参らせ候に付よみがたきところは
梅兄になりともおんききなされ候而くりかへしくりかへし
おんよみなさるべく候頼参らせ候めてたくかしこ
  十月九日
                  玄瑞
於文どのへ… 続きを読む

今更ながら涙袖帖⑤

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(11)文久2年8月28日(京都より)
尚々高杉しんさくどの此内上京に相成まことにまことに
よろこはしくそんし参らせ候松洞方へ時々香典おんおくり
なさるべく候松洞の事はおもへはおもえはさんねんにて
こらへられぬほとにそんし参らせ候いくも大谷に御いて
なされ候や先日法事のしらせまいり候のみにて
なにたる様子もきこへ不申あんじ候ぶゆものきぬもの… 続きを読む

今更ながら涙袖帖④

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(9)文久2年6月25日(京都より)
あつさつよく御座候處まづまづご無事おんくらし
なされ候半安心いたし候わたしも此せつはかはる事
なくしのき候まま御あんもし下さるべく候杉みなさま
いかかなされ候や此せつははしか大はやりおんくにも
やはり同様にこれあるべく案申候さてさてとのさま
御上京遊ばされ候御事に付而は一方ならぬしんぱい事にて… 続きを読む

今更ながら涙袖帖③

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(7)文久2年5月1日(京都より)
三月廿八日四月四日の手帋慥に受取申候
我等も此せつは京都御屋敷の後に住居いたし
佐世楢崎兄弟寺島中谷眞五郎なと同居に候
杉蔵和作彌ニなと追々来り申候面白く楽しき事は
此せつに候併し去月十三日松洞割腹いたし候事は
甚以残念之次第に候松洞方へ手紙出度候得共… 続きを読む