廻浦紀略」タグアーカイブ

吉田松陰の須佐巡見

吉田松陰は海防視察の為に、
北浦の巡視を行っていますが、
その様子は廻浦紀略で知る事ができます。
 吉田松陰の北浦巡視①
これはから赤間関に至る巡視の日記ですが、
その前に萩以北の海岸線も巡視していました。
しかしこれについて書かれた日記等は無く、
僅かに代官の簡単な報告書が残るのみです。

嘉永2年
長州藩は海防の重要性を認識し、… 続きを読む

山口県長門市 泊台場跡

油谷湾を囲む向津具半島の先端油谷島に、
異国船打払の為の台場跡が残されています。


向津具半島周辺(泊台場跡の場所)
向津具は「むかつく」と読みます。
もちろん別にムカついているわけではなく、
向津国(むかつくに)と呼ばれていたのが、
年月が経つうちに変化したもので、
油谷湾の南側から見て、
「… 続きを読む

下関市豊田町 狗留孫山修禅寺

狗留孫山修禅寺長府毛利家の祈願寺で、
長府藩の庇護で栄えた真言密教の寺院。
由緒は古く古墳時代にまでさかのぼり、
本堂横に聳え立つ巨石は、
古代人の自然崇拝の対象とされ、
後に観世音菩薩の化身となります。

奈良時代には東大寺建立四聖の一人行基続きを読む

下関市豊北町 附野薬師と俵石

吉田松陰北浦巡視の際、
附野薬師のそばにある俵石という奇石を、
見学したとあります。


東山寺 」。
日本三大薬師のひとつとされる東山寺は、
当時は東福寺という寺号だったようで、
本尊の… 続きを読む

下関市豊北町 土井ヶ浜の鬼の松

夏になると海水浴客でにぎわう土井ヶ浜
美しい白い砂浜が有名で、
わざわざ他県からも泳ぎに来るほどです。

元寇では蒙古の大軍が押し寄せており、
所々で色々な伝承があったりしますが、
蒙古兵を埋葬したとされる場所もあり、
塚印に3本の松が植えられたという。
その3本のうち1本は枯れてしまい、
2本が残っていたようですが、
枯れたその松の枝を焚くと、
火粉が散り大風になる言い伝えがあり、
残った2本の松は「… 続きを読む