耕三寺は生口島にある真宗本願寺派の寺院。
昭和11年創建の新しいお寺なのですが、
その堂塔は著名な古建築を模して建てられ、
非常に見どころのある観光名所であり、
しまなみ海道の観光では欠かせない場所です。
当ブログの範囲外ではございますが、
素通りするのはナンセンスな程の寺院の為、
今回訪問して記事としました。
「山門」及び「中門」。
山門は京都御所紫宸殿の門を模したもので、
中門は法隆寺西院伽藍の楼門を模したもの。
要するに「各地の有名な建設物」を参考に、
この寺の伽羅が建てられている訳です。
「境内(下段)」。
耕三寺は上段、中段、下段に分かれます。
下段は羅漢堂という回廊に囲まれていますが、
これは法隆寺西院伽藍の回廊を模しています。
全ての建物を紹介すると大変ですので、
抜粋して紹介致します。
「五重塔(大慈母塔)」。
中段中央にそびえる五重塔。
室生寺五重塔を模したもの。
左右は同じような建物が建っています。
「僧宝蔵」。
四天王寺金堂を模した僧宝蔵。
内部は茶道美術展示館となっています。
「法宝蔵」。
同じく四天王寺金堂を模した法宝蔵。
内部は近代美術展示館となっています。
「孝養門」。
上段にそびえる孝養門。
日光東照宮の陽明門を模したもの。
「本堂」。
正面に大理石の大礼壇を備えた本堂。
平等院鳳凰堂を模したもので、
中堂には本尊の阿弥陀如来像を安置、
西翼楼には不空羂索観音像、
東翼楼には釈迦如来坐像を安置します。
上段にはその他にも、
法界寺阿弥陀堂を模した至心殿と信楽殿、
石山寺多宝塔を模した多宝塔、
法隆寺夢殿を模した八角円堂(聖徳堂)、
その秘仏本尊を模した救世観音大尊像、
銀閣寺を模した銀龍閣等がありますが、
写真が多くなるので割愛。
更に子供らと千仏洞地獄峡へ入りましたが、
意外と怖がっていました。
その後に「未来心の丘」へ。
「未来心の丘」。
境内最奥にある大理石で造られた丘。
彫刻家杭谷一東が12年の歳月を掛け、
この丘を造り上げたとのこと。
最長部は瀬戸田の町や瀬戸内海が望め、
晴天も相まってとても気持ちが良い。
耕三寺は実業家金本福松が、
母の死をきっかけに仏教に帰依し、
後に得度して建立した寺院です。
金本は「我が国最初の溶接工」とされ、
6インチ以上の大口径鋼管の製造に成功。
日本スチール管株式会社、
径大鋼管製造所で社長を務めました。
耕三寺は母の菩提を弔う為に建立されますが、
金本は生口島に誇れる文化財が無い事を、
かねてから残念に思っていたこともあり、
以降は耕三寺の造営に生涯をかけました。
金本は後に耕三寺耕三と改名しており、
耕三寺にかける情熱の程が伺えます。
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