廃藩置県で禄を失った士族の救済の為、
萩では夏みかん栽培が推奨されたようで、
市街の家々の庭先にはその苗木が植えられ、
これが育って全国に出荷されていたようで、
現在も夏みかんの木が多く散見出来ます。
夏みかんの皮で初めて菓子に制作した人物は、
漁人町の砂糖商森重正喜とされますが、
苦味が多くて食べるとゲップが出る代物で、
余り良いものではなかったとのこと。
そこで呉服町の菓子司光國作右衛門は、
これを改良する為に苦心を重ね、
明治13年に夏みかんの皮を糖蜜煮して、
「夏〇薫(後に夏乃薫に改称)」を完成。
明治23年には内閣々益大博覧会に出品され、
一等金牌を受領しています。
更に大正5年には3代目の光國義太郎が、
夏みかんの中身をくり抜いて皮を残し、
中に羊羹を流し込んだ「夏蜜柑丸漬」を発売。
これが光國本店の看板商品となりました。
「光國本店」。
「夏乃薫」「夏蜜柑丸漬」を製造する光國本店。
素人的に「光國」と聞いて思い出すのが、
水戸黄門こと徳川光圀です。
一応関係あるのかお店の人に聞いたところ、
全く関係ないようです。
漢字も「國」と「圀」で違いますしね。
「夏蜜柑丸漬」。
実はかなり昔に夏蜜柑丸漬なるものを、
一度食べたことがあるのですが、
その際は甘すぎて美味しくないと感じました。
その時食べたものが何なのかは不明ですが、
光國本店の夏蜜柑丸漬かもしれないと、
食べるのがすこし怖かったのですが、
これは意外にも甘さは控えめのようで、
昔食べたのとは全く違うようです。
糖蜜煮ながらほんのり苦味のある皮と、
夏みかんの香りのある羊羹の組み合わせが、
爽やかな風味を感じさせる一品。
伝統の製法で丹念に手作りされており、
その全行程は5日間とのこと。
但しやはりどうしても大人の味のようで、
ウチの子供らには不評でした。
羊羹好きのゆきちゃんでさえ、
皮はのこして中だけ食べていました。
※残った皮は僕が完食。
苦味に美味しさを感じるのには、
もう少し歳を重ねる必要がありそうです。
●銘菓・名物
【光國本店】
創業:安政5年(1858)
創業者:光國作右衛門
代表料理:夏蜜柑丸漬、夏乃薫
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