國前寺は双葉山山麓にある日蓮宗本山寺院。
暦応3年(1656)に暁忍寺として開山し、
広島藩2代藩主浅野光晟の正室満姫が、
深く帰依したことにより菩提寺となり、
寺名を國前寺に改めました。
※後に菩提寺ではなくなっています。
原爆爆心地の約2.6kmの位置にありましたが、
爆風で建物は傾いたものの倒壊は免れており、
海軍が境内に救護所を設置。
多くの重傷者が運び込まれると共に、
被爆地への救援部隊の拠点となっています。
「山門」。
天保11年(1840)建立の仁王門。
西日本の日蓮宗寺院を代表する建物とされ、
市内に現存する近世寺社建築の門の中では、
最大級のものとのことです。
「本堂」。
寄棟造唐破風造二重屋根の本堂。
満姫の寄進によって寛文11年(1671)に建立。
藩の城大工が建築したとされており、
一般的な寺社建築ではないようで、
城郭建築の手法が各所に用いられています。
国指定重要文化財。
「庫裏」。
錣屋根切妻造の庫裏は浅野光晟の寄進で、
本堂と共に寛文11年(1671)に建立されたもの。
こちらも城郭建築で建てられたようです。
国指定重要文化財。
裏手には稲生武太夫の供養塔があります。
「稲生武太夫供養塔」。
稲生武太夫は「稲生物怪録」の主人公で、
30日間の怪異に耐え抜いて、
魔王山本五郎左衛門から木槌を与えられ、
その勇気を称えられたとされます。
この木槌は武太夫の死後に遺族によって
國前寺に奉納されて現存しており、
毎年1月の「稲生祭」で公開されるとのこと。
■関連記事■
・広島県広島市 本照寺/稲生武太夫墓所
市内にある稲生武太夫の墓所。
・広島県広島市 稲生神社
稲生武太夫を祀る広島のお稲荷さん。
・アマビヱ
コロナ禍で有名になった妖怪。
