京都府京都市 二尊院

二尊院は右京区嵯峨にある天台宗寺院。
「発遣の釈迦如来」と「来迎の阿弥陀如来」の、
二体の如来像を本尊としています。
承和年間(834-847)に嵯峨天皇の勅願により、
慈覚大師円仁が開山したとのこと。
天台宗、真言宗、律宗、浄土宗と、
四宗兼学の道場となっていましたが、
浄土宗開祖法然もここで法を説いており、
かつては浄土宗の勢力が強かったようです。
江戸時代後期頃よりは天台宗に属し、
現在に至っています。


「総門」。
伏見城の城門だった薬医門とされ、
慶長18年(1613)に豪商角倉了以が移築し、
寄進したものとされています。


「紅葉の馬場」。
総門の先は長い参道。
その名のとおり紅葉の名所のようですが、
更に桜の名所でもあるようです。


「西行法師庵の跡」。
西行法師は二尊院近くに庵を結んだとされ、
その事を示した参道脇にある碑。
この場所にあった訳ではないようです。


「勅使門」。
永正18年(1521)に再建された勅使門。
内大臣三條西実隆による寄進とのこと。


「本堂」。
永正18年(1521)に再建されたもので、
こちらも三條西実隆の寄進。
重文の木造釈迦如来立像(発遣の釈迦)と、
阿弥陀如来立像(来迎の阿弥陀)を安置します。
「二尊院」の勅額は後奈良天皇の宸筆。


「位牌堂(左)」、
「弁天堂(右)」。
本堂の右側にある位牌堂と弁天堂。
位牌堂には摂関家の鷹司家等の位牌を安置。
弁天堂は九頭龍辨財天を祀っています。


「湛空廟参道」。
弁天堂の右側は墓地に至る石段。
その先には湛空上人廟があり、
周辺には公家の墓所が点在しますが、
これは別記事と致します。


「湛空上人廟」。
二尊院を再興した湛空の墓で、
浄土宗開祖法然も分骨されているという。

湛空上人廟から南側へ。

「時雨亭跡」。
藤原定家の山荘「時雨亭」があったとされ、
定家が小倉百人一首を作成した場所。
隣の常寂光寺にも時雨亭跡があり、
どちらが定家の山荘かは諸説あります。


時雨亭跡からは都が一望出来ます。

来た道を戻る。

「小倉餡発祥之地」碑(左)、
「和泉明神社(右)」。
平安時代に空海が唐から持ち帰った小豆を、
菓子職人和泉和三郎が嵯峨小倉周辺で栽培し、
砂糖で煮詰めて朝廷に献上したとされ、
この伝承から建立された発祥地碑。
隣の社は弘法大師空海と和泉和三郎を、
菓祖神として祀っています。
ちなみに小倉餡は「つぶあん」ではなく、
こしあんに大納言小豆を混ぜたもの。
僕は最近これを知りました(笑)。

■関連記事■
・滋賀県大津市 延暦寺/東塔
 比叡山にある天台宗の総本山。
・京都府京都市 知恩院
 法然廟所のある浄土宗の総本山。
・京都府京都市 東寺
 東寺真言宗の総本山。

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