山口県大島郡 大島(屋代島)

山口県南東部に位置する周防大島は、
瀬戸内海に浮かぶ島の中で3番目に大きく、
※1番は淡路島、2番は小豆島。
島内には約1万7000人が暮らしています。
正式名は屋代島というようですが、
そう呼ぶ人は地元には殆どおらず、
[大島]又は[周防大島]と呼ばれ、
自治体名も周防大島町となっています。


周防大島(屋代島)」。
大島は日本書紀古事記にも記載され、
古来より定着する名称でしたが、
屋代島という名称の由来がわからない。
島西部の字が屋代なので、
国土地理院が区別の為に命名したようです。


大島大橋」。
国道であるこの橋も大島の名称を使用。
誰一人[屋代島]と呼ぶつもりは無い様子。
大島はこの橋1本で繋がっており、
島内送水もこの橋の送水管で行われます。
ですが平成30年の貨物船衝突事故で、
橋の送水管が損傷する事態が発生し、
復旧に1ヶ月以上掛かったようで、
その間は給水が止まってしまいました。
現在は復旧し元通りに戻っていますが、
島民の暮らしは大変だったようです。


石風呂」。
石風呂は石積や岩窟を使った熱気浴施設で、
の中で薪などを燃やした後、
濡れた海藻を敷いてその中で温まるという、
瀬戸内海沿岸に広く分布した入浴法との事。
大島には石風呂が多く残されており、
実際に入浴体験できるところもあります。
ここは地家室にある石風呂。


シーボルト上陸の地」。
大島にはシーボルトも上陸しています。
文政9年3月4日。江戸参府の途中で、
大島の牛ヶ首に上陸しました。
※たぶん船の潮・風待ち。
シーボルトは動植物の観察や、
対岸の島々をスケッチしたようです。

大島の産業は漁業の他、
みかん栽培が盛んで、
山口県産みかんの約90%が、
周防大島産だという。
そのみかんを使った名物が[みかん鍋]。

※スオウオオシマドットコムより。
食べた事は無いのですが、
いつか是非とも食べてみたい。
写真を見ても全く味の想像できませんね。
11月~3月末の冬限定の名物との事。

温暖な気候、美しく変化に富んだ地形、
美しい海と魅力たっぷりの大島ですが、
この島が幕長戦争の舞台となり、
幕府軍の砲撃を受けて一時占領されました。
次回より大島の幕末史跡を巡ってみます。

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