低視聴率だろうが「花燃ゆ」効果で、
「長州(山口県)に行って見たい」。
と思ってる方はいらっしゃるでしょう。
長州を巡るとなると中々大変なんです。
何故なら史跡が集中してないから。
たとえば幕末薩摩藩史跡を巡ろうとしたら、
鹿児島市市街に殆ど集中しています。
幕末土佐藩史跡を巡ろうとしても、
高知市市街の中心部と桂浜で十分です。
他にも佐賀藩は佐賀市、越前藩は福井市、
会津藩は会津若松市など、
大体は史跡は市街に集中しています。
ですが長州藩はそうはいかないのです!
萩市に行っただけでは長州は語れません。
確かに萩市には志士の生誕地がありますが、
政治の拠点を移した山口市や、
数々の事件があった下関市は外せない。
上記3市は抑えなければなりませんし、
長州藩の軍港である三田尻があり、
杉文や野村望東尼の墓所もある防府市。
少々特殊な本藩との関係で、
幕府との窓口となった岩国藩の岩国市。
第二奇兵隊関連や大島戦争の県南東部。
山口県の四方八方バラバラに史跡が点在。
幕末史跡観光の網羅は難しいですが、
上手く計画すれば2泊3日位で、
萩→山口→下関位は巡れます。
是非ともこの機会(どの機会?)に、
山口県観光においでませ。
※観光協会の回し者ではありません(笑)
どの史跡を巡ろうかというのは、
本人が調べるのが楽しい筈ですので、
ここではあえて触れません。
旅行が決まったら史跡を調べるのに忙しく、
別の楽しみの名物を調べるヒマが無い?
ならば山口県に行ったらこれを食えと、
勝手に紹介したいと思います。
まず萩市ですが、
萩といえば「夏みかん」でしょう。
萩の殆どの古い家々の庭には、
夏みかんが枝を張っています。
そんな状況なので至る所で売られており、
土産を安く済ませようと思えば、
意外にベストな一品ですね。
またこの夏みかんを加工したスイーツも。
和菓子では「夏みかん丸漬」。
果肉を取り出し砂糖漬けにして、
羊羹を流し込んだ萩の伝統的なお菓子。
皮の砂糖漬「萩の薫」もあります。
「夏みかんソフト」は、
濃厚ながら後味サワヤカ。
夏の萩観光の定番です。
観光しながらどうぞ。
「夏みかんの入ったうどん」も目にします。
松陰神社境内の松陰食堂では、
「松陰うどん」の名で人気のメニュー。
「長州地サイダー」。
夏みかんがサワヤカです。
晋作と松陰の絵が描かれています。
山口県は魚が美味い。
道の駅「萩しーまーと」は、
漁港の隣という立地条件であり、
新鮮な魚を仕入れるという利点の他、
地元の食材のピクルスやオイル漬け等、
そそられる商品が並びます。
「萩しーまーと」。
新鮮な魚の海鮮丼。
地元の野菜や果物を使ったピクルスや、
オイルサーディンならぬオイル地魚。
山口市の名産は「外郎(ういろう)」。
名古屋等各地にういろうはありますが、
山口のういろうは少し違い、
ワラビの粉に砂糖を加え蒸して作られます。
わらびもちの様なとろりとした食感が、
特徴でかなりお勧め。
「外郎」。
和菓子があまり好きでない僕ですが、
これは文句無く美味いと思います。
山口のB級グルメ「ばりそば」。
揚げ麺の上に野菜を乗せ、
鶏がらベースのスープがかかって、
酢、酢醤油、ポン酢醤油をかけて食べます。
皿うどんやかた焼きそばと違うところは、
揚げ麺が太い事とあんではなく、
とろみのあるスープだという事。
「徳佐のりんご」。
日本最南端のりんごで、
国道9号線沿いに販売店が沢山あります。
そこで売られるりんごパイは必食。
最後に下関。
有名なのは「ふく」でしょう。
誰でも知ってるので多くは語りますまい。
伊藤博文が解禁した河豚を、
下関で食すということは、
幕末観光としても意義のある事でしょう。
「下関は河豚」と思われがちですが、
実はアンコウの水揚げが日本一。
「あんこう鍋」。
コラーゲンたっぷりで、
ビタミンCの多い野菜と食べる鍋は、
肌をきれいにします。
西南戦争で熊本城を囲む薩摩兵士達が、
焼けた瓦で野草や肉を焼いたとされ、
これを参考に開発されたのが「瓦そば」。
文字どおり瓦を鉄板代わりとし、
焼いた茶そばと具が乗っています。
甘いつゆにスライスしたレモン、
もみじおろしなどを入れます。
これはウマイ。
やっぱり観光の醍醐味はグルメです。
山口県に限らず各地に名物がありますが、
やっぱりせっかく行ったんなら、
それらを食べなきゃ帰れませんね。
■関連記事■
・最近の県や市の観光課や観光協会
結構ちゃんと仕事してますね。
・海響館
下関市にある水族館。
・角島
ちょっと行くには不便なのですが・・。
・海峡ゆめタワー
大層なタワーです。