吾平山上陵は鸕鶿草葺不合尊の皇族陵で、
宮内庁によりその治定地とされています。
鸕鶿草葺不合尊は神武天皇の父で、
彦火火出見尊と豊玉姫命の子。
西州之宮という場所で崩御し、
吾平山上陵に埋葬されたと伝わるのみで、
事績は不明の系譜上だけの存在です。
「吾平山上陵入口」。
明治7年に宮内省が吾平山上陵を治定し、
鸕鶿草葺不合尊の御陵とされました。
初代天皇の父の御陵という事もあり、
綺麗に整備された参道です。
「姶良川」。
敷地内には姶良川の清らかな水が流れます。
「小伊勢」とも称されているようで、
確かに伊勢神宮内宮に似た感じで、
神秘的な雰囲気が漂っていました。
「参道」。
砂利が敷かれた整然とした参道。
以前訪問した伏見桃山陵にも似ており、
特別視された皇族陵であると感じます。
「御手洗場」。
伊勢神宮にも似たものがありますが、
同じように手や口を清めて参拝します。
しばらく行くと川向うに鳥居が見えました。
向岸には渡れないようになっており、
参拝は対岸から行うようです。
「吾平山上陵」。
対岸からなのでよく見えませんが、
全国的にも珍しい岩屋の陵となっており、
洞窟内部に円形の塚が2つあるとのこと。
その2つの塚が鸕鶿草葺不合尊と、
后の玉依姫命のものとされます。
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鸕鶿草葺不合尊の陵墓参考地。
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祖父瓊瓊杵尊を祀る薩摩国一宮。