なんだか9月入学制の議論があるようです。
TV等で頻繁に発現している某評論家なども、
この際やるべきだとか言ってる。
欧米は9月入学が主流の為、
優秀な学生が日本に集まらないからとか、
グローバル化の為に欧米に合わせるべきとか。
もちろん現在は授業が止まっている為、
この遅れを取り戻すという前提で。
効率化とかグローバル化とか、
そういう視点で見ればメリットもあるでしょう。
大阪の高校3年生がネットで署名活動を行い、
4月28日時点で4千人超の賛同が集まったとも。
もちろんこれに否定的な意見もあります。
この事は単に入学をずらすだけではなく、
社会全体に影響をもたらす事でもあり、
一大事だからこの際やってしまおうとか、
そう簡単に決めて良いものではないなど。
入学が変われば卒業も変わるわけで、
企業の採用時期の問題も出てきます。
そうなると確実に不利有利が発生する事になり、
ある時期の卒業生は相当不利が生じる事になる。
また半年間約100万人の新規労働力が減り、
これによる経済の打撃も計り知れない。
他にもコストの問題も指摘されています。
これらデメリットを冒して得られるメリットは?
優秀な学生を諸外国から集める?
グローバル化?・・必要ありますか??
そもそも我々日本国民の税金で造られた大学を、
優秀な外国の学生の為にデメリット冒してまで、
制度を変える必要はない。
これは差別ではなくて郷に入れは郷に従えで、
日本の大学に入りたければ待てば良いわけで、
欧米の大学や企業に入りたいのなら、
日本人が半年待てば良いのです。
それでは不利だという意見もありますが、
優秀な学生が半年待ってでも入りたい大学を、
日本は創らなければならないわけですし、
入学しやすくすることで、
優秀な学生が集まるとも思えない。
欧米の大学や企業に入りたいのならば、
それくらいの不利を克服しなければ、
グローバルな世の中に対応できないのでは?
海外で活躍する日本人って少ないですかね?
そもそも日本の企業に学生を送り込まず、
海外企業にその優秀な労働力を取られるように、
わざわざ制度を変えるのもおかしな話。
グローバル化をお題目のように唱えて、
なんだか良いもののように思われていますが、
なぜ内需でやっていける日本で、
それをする必要があるのかわかっていない。
この「なんだかカッコいい言葉」は、
将来日本人を殺すかもしれません。
例えば鎖国時代。
内需で約300年やってきた日本は、
開国によって少しだけグローバル化しましたが、
物価高騰、コレラ流行(諸説アリ)、
情勢不安などで、多くの民を殺す事になります。
現在でも多くの国で色々な規制が行われ、
自国の産業を守っているわけですが、
グローバル化の掛け声でその規制を無くすと、
その産業は淘汰されてしまう事もある。
日本の農業なんてその典型ですよね。
とにかく気持ちいい言葉に騙されてはいけない。
そもそもコロナもグローバル化が原因なわけで、
これだけ大変になっているのに、
あえてグローバル化とかって、
アホじゃないか?って思いませんか?
グローバル化の話はこれ位にして、
話を9月入学制に戻しますが、
某教育評論家も9月入学制に賛成のようです。
柔らかい口調で弱者側に立っているようで、
子供のストレスやいじめの問題に熱心でしたが、
最近は露出が増えて暴走している感じ。
発現が現場から遠くなっているようです。
・・と、色々と理論的に否定してきましたが、
僕はもっと感情的に9月制が嫌なのです。
日本の春は桜の季節!
卒業、入学といえばイメージは桜なわけで、
※もちろん地方によって違いますが。
そんな素敵な日本の卒業、入学の時期を、
わざわざ変えるなんて許せない!
一人の親として自分の子供には、
桜の季節に卒業し、入学してもらいたい訳で、
紅葉(ちょっと早いかな?)の季節に卒業、
そして入学なんて、
気持ち悪いったらありゃしない。
9月入学制・・反対です!
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