安岡駅を降りて左に進むと、
柵のされた空き地がありました。
そこに玩古堂紫洲翁萃藏碑があった筈。
僕の高校の通学路で、
そこに碑があるのは知っていたのですが、
その頃は興味が無かったので、
通学していたは３年間スルーしていました。

最近調べるとこの玩古堂紫洲という人は、
多田京平という長府報国隊士として、
小倉戦争に参加した人物という。
ということで、
２０年以上ぶりに行ってみました。

・・・が、あれ？？？
・・・・無い・・・・。

売地になってる・・・。
前日にグーグルアースで確認したのですが、
下の写真のような碑があった筈でした。

・・・う~ん。
まあ私有地に建ってる個人で建てた碑だし、
碑の為に使ってない土地を、
そのままにしておくのも勿体ないから、
仕方ないのかなぁ・・・。

近くの家の人に聞いてみると、
「池坊の偉い人の碑だったらしいけど、
　最近撤去しちゃったね。
　昔はそういうの建てるが、
　流行ってたみたいね」。
との事。
その碑はどこにいったんでしょうか？？
どこかに移築してるのか？
完全に撤去してしまったのか？

花道家升屋眞平の長男に生まれた京平は、
小倉戦争に報国隊士として参加します。
その戦いで手柄を立てた京平は、
長府藩主より多田の姓を賜ります。

維新後は花道家として精進し、
父の手ほどきを受けた後、
４３世家元池坊専啓の直弟子となり、
大正６年に大日本総会頭職を授かり、
父の号「玩古堂紫洲」を受け継ぎます。
碑はそれを記念して建てられたもの。

せっかくの記念碑なんだし、
どこかに移築しててほしいところですが、
現段階ではどうなったかわかりません。
機会があれば調べてみます。

■関連記事■
・下関市安岡　友田川と豚刺し
　水戸藩士って凄いです。
・下関市安岡　乗蓮寺~報国隊士の墓
　安岡の乗蓮寺のある長府報国隊士の墓。
・下関市安岡　乗蓮寺(続)~報国隊士の墓
　安岡の乗蓮寺のある長府報国隊士の墓。