鹿児島県鹿屋市 花岡島津家墓所

花岡の集落より南東の高台を上ると、
花岡島津家墓所のある真如院跡があります。
享保9年(1724)に薩摩藩3代藩主島津綱貴は、
三男島津久儔大姶良郷より6000石を与え、
花岡島津家を創設。
久儔は木谷村野里村花岡郷を新設し、
木谷城跡の麓に御仮屋を建設し、
以後は花岡島津家として続いており、
一所持大身分の家格を有していました。

真如院は御多分に漏れず廃仏毀釈で廃寺。
花岡島津家の墓所のみが残っています。

花岡島津家墓所」。
初代島津久儔から9代島津久基まで、
歴代の当主墓があるようですが、
当主の戒名の資料がなく個人は特定出来ず。
但し当主と思われる墓碑銘は、
最勝院殿寶永院殿潮音院殿三密院殿
雄嶽院殿〇信院殿と6基あり、
これが初代~6代までのものと思われます。


島津家之墓」。
7代当主島津久敬夫妻、
8代当主島津久実夫妻、
9代当主嶋津久基夫妻及び、
島津〇〇雄(久基の子?)の合葬墓。
幕末明治期の花岡島津家の墓で、
詳しい動向は不明ではありますが、
宗家に従って行動していたと思われます。
9代当主島津久基は明治中期の生まれで、
東京帝国大学を卒業した秀才。
学校の教授をしながら源氏物語等を研究し、
後に文学博士にもなったとのこと。

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