青天を衝け33

第33回 「論語と算盤

第一国立銀行の大株主小野組が、
放漫経営で倒産。
第一国立銀行も連鎖倒産の危機に陥る。
栄一は銀行を守る為に小野組を犠牲にし、
この危機を乗り切りますが、
三井組はこの混乱に乗じて乗っ取りを画策。
これに大蔵省西洋式銀行検査で対抗し、
その結果、政府は三井組の特権を剥奪して、
栄一を頭取に任命しました。

その頃、機械綿織物の輸入が増え、
日本の金貨や銀貨が大量に外国に流出。
さまた重要な輸出品である蚕卵紙を、
外国商人が買い控えたことで値が崩れます。
大久保利通に国を助けてくれと乞われ、
栄一の奇策で蚕卵紙を国の金で買い取り、
これをすべて燃やし、
売り控える計画を立てる銀行を守る。

三井は初の私立銀行を開業しますが、
先導していた三野村利左衛門は死去。
続いて西南戦争が起こり西郷隆盛は自刃し、
その後大久保も暗殺されてしまいました。

———
何度も言うようですが上手です。
完結に纏められており、
観ていてとてもわかりやすい。
蚕卵紙の話などは詳しくありませんが、
内容的には理解できました。
こういうのが大事です。
三野村の死は子供好きということで、
上手に良い面もあるんだと感じさせながら、
最後に退場させたのは悪くない。
しかし西郷、大久保の死を、
これほど簡単に済ますとはなかなかですね。

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