青天を衝け40、最終回

第40回 「栄一、海を越えて
最終回 「青春はつづく

終わってしまいました。
面白い、良く出来ていると言いながら、
取り溜めする事が多くなってしまい、
前のようにリアルタイムとはならず、
しかも大した内容の文章も書けず・・。

40回は栄一渡米慶喜伝記作成。
伊藤の暗殺や慶喜の死が語られますが、
判官びいきなのかなんなのか、
我々の多くは志半ばで倒れた志士らに、
やはりカッコよさやシンパシーを感じ、
生き残った連中より好感を持ちます。
もちろん生き残った者の方が、
後に醜態を晒してしまいがちですので、
仕方ないと言えば仕方ない。
ただ生き残った者がいなければ、
死んで逝った者は語られる事は無く、
闇に消えて行く事になります。
そう考えれば慶喜は生きるべきであり、
徳川について語らなけれはならない。
成程上手にドラマで語ってくれました。

最終回では孫の敬三目線で、
晩年も走り続ける栄一が語られます。
軍国主義に移行する日本を憂い、
排日運動をなんとかしようと奔走。
関東大震災の復興や中国水害の募金呼びかけ、
上手くいく事が少ないながらも、
最後まで諦めずに戦い続け、
家族に見守られながらこの世を去りました。
この辺の時代について詳しく語れませんが、
何となくNHKのステレオタイプの主観で、
ちょいと残念な気がしますが、
そんな事はどうでも良いのかなと。
敬三が血洗島で栄一の幻に問われる。
今の日の本はどうなってる?
敬三は答える。
恥ずかしくてとても言えません
これは悪い演出ではないのですが、
恥ずかしいのは栄一死後の昭和初期の事?
それとも現在の事でしょうか?
どちらともとれますが、
敬三の言葉として捉えたいものです。

さて、今回も無理やりですが無事完走。
来年の大河は鎌倉時代なので一先ず休憩で、
再来年は徳川家康が主人公との事です。
とりあえず幕末モノはしばらく無しのようで、
残念な気持ちもありますがすこし安心。

久しぶりにちゃんと幕末ドラマをしてくれて、
楽しく拝見出来ました。
批判覚悟で言わせてもらえば、
群雄モノ女性脚本家は向いていないと、
僕自身は勝手に思っていましたが、
これを見事に覆してくれました。
多分相当勉強されたんだと思いますし、
その勉強も単なる詰め込みではなく、
ちゃんと理解されていたのでしょう。
久しぶりに登場人物が生きていた。
そんな感じでございます。

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