今市宿は豊後(肥後)街道の宿場町で、
岡藩領の属していました。
道筋には藩政時代の石畳が残されており、
貴重な交通遺跡となっています。
大分市今市周辺。緑の線が街道筋で、
青くぼかした辺りが今市宿跡。
現地案内版より。
何屋があったのか記載されています。
今市宿は中央に桝形のあるタイプ。
南側より散策。
「下町」。
南側は下町と称されていました。
古い家屋は殆どありませんが、
その代わりに石畳が保存されています。
石畳を歩いてみると意外としんどい。
昔の人の足腰は丈夫だったのでしょう。
家々には昔何屋だったか判るように、
立札が設置されています。
住人の方々の好意に感謝。
「代官屋敷跡」。
今市の司法や行政を司った代官屋敷跡。
岡藩の役人が派遣されたようです。
「御茶屋跡」。
藩営の御茶屋があった場所。
現在は駐車場として利用されています。
周りの石垣は遺構でしょうか?
「信玄曲り(桝形)」。
宿場中央付近にある桝形で、
[信玄曲り]と呼ばれているとのこと。
何故[信玄]なのかは不明ですが、
隣の野津原宿にも[信玄曲り]があります。
「上町」。
こちらは古い家屋が少しありますが、
空地となっている場所も多いようです。
豊後(肥後)街道は岡藩と熊本藩が、
参勤交代で利用していたようで、
岡藩主は今市で一泊していました。
熊本藩主は今市では宿泊しませんが、
通行の際は休憩はしていたようで、
その際には岡藩の役人が熊本藩主に、
蕎麦を馳走するのが慣例だったようです。
豊後(肥後)街道の宿場町
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