「デーモン風高杉」騒動及び女人禁制の件

Eテレアニメ「ねこねこ日本史」に高杉晋作が登場。
その中でデーモン閣下風に扮装して、
四ヶ国連合艦隊に談判するという描写があったらしい。

ところが、NHKの番組紹介HPのキャラクター紹介に、
その「デーモン風高杉」が使われたということで、
当のデーモン閣下が怒ったらしい。
これを受けて、NHK製作委員会がWEB上で公式に謝罪し、
デーモン閣下もこの対応を評価し一件落着したという。

一応(ほんと「一応」だな・・)晋作がテーマのブログなので、
とりあえず一件落着したということで、記事にしてみました。

この「ねこねこ日本史」というアニメですが、
小さい子がいる為、Eテレを観る事が多く、
僕はたまたま何度か見た事があるという程度。
たまに幕末をテーマにしているとは知ってるものの、
個人的にはあまり興味をそそられないものでした。

もちろんこういう緩いアニメで、
日本史に興味を持つ子供が増える事は、
とても良い事だと思います。

で、今回の事でを怒っているのかわからなかったので、
ネットなどでそのシーンを拝見しましたが、
晋作が例のデーモン風の扮装をして登場し、
ロックで歌いながら四ヶ国艦隊の要求を拒むというものでした。
うん。別に悪くないと思う。
奇抜な格好と言動で相手を翻弄するという表現に、
デーモン閣下のような恰好をさせたというアイデアは、
まあまあの出来だと思います。

これで何で怒るんだろう??と思って、
もしかしたら彼は晋作の事が嫌いなのか?と勘繰りました。
全然関係無いでしょうけど、聖飢魔IIのメンバーが、
下関にある長府高等学校の教師をするため脱退したので、
その下関にゆかりのある晋作の事が嫌いになったのか?
そんな事を勘繰ってたら、
どうもそうではないらしい(当たり前)。

デーモン閣下のブログや、その他の情報を総合した結果。
僕なりの解釈として、
①勝手に自分とそっくりなキャラを登場させ、
 それを連絡無しに放送した。
②それだけならまだしも、HPのキャラ紹介に
 「デーモン風高杉」を掲載した。
これが怒っている理由らしく、HPの「デーモン風高杉」を見て、
「ねこねこ日本史」を見ようと思った人がいたとすれば、
確かにデーモン閣下の宣伝効果となりえるかもしれない。
もちろん基本的には無断は遺憾とのことで、
寛容できるものとの線引きも、彼のブログに描かれていました。
正論ですしそのとおりだと思います。

今回の騒動で該当回の第64話
破天荒シンガー、高杉晋作!~破天荒度MAX編~」は、
お蔵入りって事になるのかな?どうなるんだろ?
晋作ファンとしては、晋作が主人公モノが減るのは残念。
それがたとえ子供番組でもね。
デーモン閣下は謝罪を評価しているということですが、
今回の作品を『ひどく』ではないが、
小馬鹿にされる状態で描かれる』でもあった。
とブログに書いてるので、お蔵入りになるかもしれませんね。
僕が見たかぎり小馬鹿にしてるとは感じませんでしたが、
バカにされていると感じるか感じないかは人の感性なので、
本人がバカにされてると感じたのなら仕方ない事ですが、
仮に初めから本人に許可を取っていれば、
寛容で許してくれたかもしれない。

せっかくの作品なのに、連絡をしなかったばっかりに、
台無しにしてしまうって、もったいないですよね。

ところで、デーモン閣下といえば相撲好きで有名ですね。
全く別件ですが、
女性が神聖な土俵に上がった」と問題になってます。

舞鶴市で行われた大相撲春巡業で、土俵上の市長が突然倒れ、
医師の女性が、土俵に上がり心臓マッサージをしたところ、
女性は土俵に上がらないで下さい」とのアナウンスがあり、
それについて大批判に発展したというもの。
TVでは出演者が怪訝な顔で批判する姿を連日見ます。
差別だの、時代遅れだの、恥だの、人命軽視だのまあ色々・・。
まあなんでしょね。色々意見あると思いますが、
女性差別だからそんなの無くせとか、それだけの話でしょうか?

明治維新以降、女人禁制の場所が解禁となったりしてますが、
未だ女人禁制が守られているとこもあったりします。
※実は土俵が女人禁制になったのは明治以降との説も

男の僕が言うのも難ですが、女人禁制ってあってもいいと思う。
もちろん男子禁制ってのもあっていいと思う。
たとえば宝塚歌劇団に男が入ってもいい??
ジャニーズのグループ女性アイドルが入ってもいい?
歌舞伎ならどう?AKBグループに男が入ってもいい?
もっと言えば女子トイレ女風呂に普通に男が入ってもいいの?
ま、そんな感じです。

ただね。明確な禁制の理由を決めなきゃいけないと思う。
ガイドラインを設けず、なぁなぁで女人禁制にしてきた事から、
関係者がどういう意識を持って土俵に女性を上げないのか、
十人が十人違う考えを持ってしまうという事。

①ただ純粋に伝統を守ろうという考えから。
②決まりなのでそれに従おうとした職務的な意識から。
③女性を不浄なものという考えから。
④その他
まあ、同じ行動でも考え方は色々あるわけです。
女人禁制と定める理由を協会がはっきりさせなかったから、
今回の騒動が起きたといえます。

「土俵は神聖な場所で女人禁制が伝統とされておりますが、
基本的にはこれからもその伝統を守っていく方針です。
しかしながら、これは伝統を重んじるという観点からのもので、
女性が不浄などの女性差別という意味では決してありません。
その証拠として、力士として女性が参加する場合はこれを認め、
また、人命に係るような重大な事件が発生した場合など、
女性が土俵に上がる事を禁止するような事は致しません。」

というようなガイドラインでも作っておけば、
こういう問題も起きなかったのではないでしょうか?
※上記の文は僕が勝手に考えたものです。

今回のは、不適切アナウンスをした若手行司が悪いのでもなく、
土壌に上がった女性が悪いのでもなく、
ガイドラインを作らなかった日本相撲協会に、
落ち度があるんじゃないでしょうか?

まあ、最初の「デーモン風高杉」の件もそうですが、
なんでもアリ」も「なんでもダメ」も違うんじゃないかな?

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