外国人力士の横綱が増えた昨今、
日本人も頑張れ!って思うところですが、
強いものが横綱になるのは当然。
異国でトップになるなんて凄い事で、
日本人でも外国で頑張ってる人達は、
血の滲む努力をしてる事でしょう。
そんな相撲は格闘技として強いのか?
一時は最強格闘技とも云われましたが、
元横綱曙がK-1や総合格闘技に参戦して惨敗。
どれも残念な結果になったのは、
もうかなり昔の事となりました。
けれどもその相撲が幕末の異種格闘技戦で、
なかなかいい結果を出しております。
文久元年。
身の丈八尺の仏人ヘルシャナという人が、
横浜の力士に投げ飛ばされています。
このヘルシャナという人は、
どういう人物かわかっていませんが、
各国を武者修行する猛者だったとか、
屈強なフランス兵だったとか。
そのヘルシャナが力士に勝負を挑んだとか、
黒船に米俵を乗せる力士達をからかったなど、
本端には諸説あるようですが、
挑戦に応じた一人の力士に、
電光石火で投げ飛ばされたようです。
それが横浜力士の誉れの錦絵などで描かれ、
大評判となったという。
残念ながらこの力士の名は不明。
幕内力士明石潟浪五郎という説もあります。
同年に大相撲横浜巡業中に、
イギリス人のラウダという格闘家が、
主催者側に挑戦を申し入れて来ます。
外国人に怪我をさせては問題になるので、
主催者側は断りますが何度も申し込まれ、
ラウダも力士達に挑発を繰り返すので、
最終的に千秋楽に挑戦を受け、
時津風宗吉という力士が相手となりした。
ラウダはレスリングやキックボクシング等で、
時津風で攻撃しかけますが、
時津風は頭突きを見舞って気絶させています。
また210cmの長身インド人が、
力士達と対戦して蹴散らしていたところ、
160cmの両国梶之助という力士が、
そのインド人を投げ飛ばしたという。
まあ格闘技なんてものは、
ルールによって不利有利がありますし、
一概に何が強いとかは言えません。
しかしこれら力士の中に横綱や大関は皆無。
万が一負けると立つ手がないので、
中堅力士が対戦したというところでしょうか?
あの時代の西洋人を投げ飛ばすなんて、
なかなか気持ちのいいモンですね。
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