「吉田稔麿 松陰の志を継いだ男」一坂太郎

松門四天王と云いますが、吉田稔麿について書かれたのもはそう多くない。
吉田稔麿 松陰の志を継いだ男」は、
そんな数少ない吉田稔麿について書かれた本です。

吉田栄太郎(稔麿)の生い立ちより書かれていますが、
中間の子として生まれた環境。その環境ゆえの野望。
身分を詐称して幕府方に潜入したが、その環境・待遇に対して、
心地よく思ってしまう人間らしさなどが面白い。

面白いといえば、吉田栄太郎という同姓同名の長州藩士がいることで、
資料などで間違いがおこっている点に着目しています。

稔麿(年麿、年麻呂、年丸)への改名理由も、
同姓同名の大組藩士がいたからという事実。

松陰が稔麿の「葬式ごっこ」をしていたという事実なども、
面白いなと思いましたね。

■関連記事■
吉田稔麿
 吉田稔麿について。
山口県山口市 三文字屋跡
 稔麿の山口での定宿跡。
山口市 朝日山招魂社
 稔麿の墓碑もあります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です