藤島宿は奥州街道の103番目の宿場町。
奥入瀬川の南側が宿場だった場所で、
橋は架けられなかった為に、
川瀬には船場が設けられていたようで、
繰舟で通行が行われていました。
※両岸に綱を張って繰り寄せていた舟。
十和田市藤島周辺。緑の線が街道筋で、
青でぼかした辺りが宿場のあった場所。
「藤島宿跡」。
県道145号戸来十和田線が街道筋で、
宿場の面影は殆ど見られません。
旅館だったであろう建物もありますが、
その由緒はよくわかりません。
伝法寺宿と交代で継立業務を行っており、
双方共に小さな宿場だったようですが、
藤島宿の方が少しだけ大きかったようです。
「明治天皇駐蹕之跡」。
明治天皇が東北巡幸で休憩された場所で、
明治9年と14年の双方使用したとの事。
「御幸橋」。
上記のように奥入瀬川には橋が無かった為、
東北巡幸の際に急遽橋が架けられ、
1ヶ月の突貫工事で完工させたという。
現在の橋はその後に架け替えられており、
コンクリート製の橋となっています。
■奥州街道の宿場町
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