「五郎治殿御始末」浅田次郎

浅田次郎の小説、初めて読みました。

明治維新(御一新)後の時代に置いて行かれた武士たちの生き様を、切なく語る短編集です。

江戸から明治に変わって、変化したのは政権だけではないのですね。

僕の子供の頃と現在も、まるで変わっています。
携帯もなかったし、テレビゲームもファミコンが出始めでしたし、洗濯機も2槽式が普通でしたし、車も重ステでした。

けれども、時間は変わりません。
明日からいきなり暦も時間も全く別のものになったら、果たして我々はどうするのでしょうか?

世界の列強に対抗するために、日本は根本から変化します。
それについてゆけない人々は、どのように自分自身を始末するのか?

名も無きラストサムライたちの切ないお話6篇です。

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