2002年の新春ワイド時代劇(テレビ東京)
壬生義士伝〜新選組でいちばん強かった男〜
この作品をDVDを観ました。
テレ東の新春ワイド時代劇は、
長~いことやってましたよね。
※2001.2002は新世紀ワイド時代劇。
確か2016年までやってたと思う。
地元のゲオにあったんで借りてみたんですが、
このドラマでは並み居る剣豪揃いの新選組で、
このマイナーな隊士吉村寛一郎に対して、
「新選組でいちばん強かった男」と、
サブタイトルをつけるとこがかなり挑戦的。
主役の吉村貫一郎役は渡辺謙。
いわずと知れたハリウッド俳優ですが、
このころはまだハリウッド進出前。
この人の無骨な感じは嫌いではないです。
盛岡藩の足軽に生まれ、
文武両道の才能がありながら、
足軽の出の為に妻子を養うことが出来ず、
貧困を苦に脱藩して新選組に入ります。
給金など身に入るお金はすべて妻子に送り、
特別手当を貰うために、
討ち入りの先鋒や介錯などを率先してやり、
仲間から守銭奴と陰口をたたかれます。
そんなこんなで新選組で過ごしていると、
ある日坂本龍馬に出会います。
筧利夫が演じてますが、
この龍馬とてもアホっぽい。
それが筧利夫らしさなんでしょうけど。
一緒にいた中岡慎太郎は、
元阪神亀山つとむの双子の兄亀山忍。
始め西郷隆盛かと思っちゃいました。
で、龍馬は暗殺されるんですが、
下手人はなんと竹中直人演じる斎藤一!!
黒幕は新選組と袂をわかった伊東甲子太郎。
龍馬を殺しを新選組になすりつけて、
新選組の立場を悪くさせるという魂胆。
斎藤は間者ということがばれないように、
暗殺を率先して引き受けたとのこと。
・・まあいいですけどね。
鳥羽伏見の戦いで新選組は敗北。
吉村は撃たれてもなお戦おうとしますが、
土方ら新撰組の仲間達は、
「お前は生き延びるんだ!」と、
吉村を戦場から逃がします。
大阪の盛岡藩邸に逃げ込んだ吉村は、
旧友の大野次郎右衛門と再会します。
助けてくれとせがみますが、
新選組を匿うわけにはいかず、
次郎右衛門は家宝の刀を与えて、
潔く切腹しろと告げて部屋を出る。
吉村はその刀を使わずに、
自分のなまくら刀で自害して果てます。
盛岡藩は奥羽越列藩同盟に参加して敗北。
大野次郎右衛門は戦犯として処刑され、
吉村の長男も五稜郭で戦死してしまいました。
次男の寛一郎は大野次郎右衛門のツテで、
庄屋に奉公に行きます。
・・・時は流れ、吉村の次男寛一郎は、
農学者となって寒さに強い米を開発。
そして故郷の盛岡に帰りますが、
吉村の魂も一緒に連れ帰ります。
そこには、吉村の家族が笑顔で出迎え、
家族は熱い抱擁を交わしました・・・。
・・・う~ん。吉村の自刃後、
こんなに長いエピソードいるのか??
長男が戦争に行った理由も、
戦死する意味もよくわかりません。
次男が米を開発するってフィクションも、
本当の事と勘違いする視聴者がいるでしょうし、
微妙なエピソードですねぇ。
新選組でいちばん強かった男と、
喧嘩を売るようなサブタイトルを付けた理由は、
いまいちよくわかりません。
こじつければ精神的に強かったとかですかね。
でも一昔前のこういう時代劇って、
あの俳優さん若いなあとか、
こんな人出てるんだとか、
あの人こんな役してたんだとか、
違う意味で面白かったりしますね。
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