
「憑神」のDVDを借りて見ました。
幕末のお話だったんですね。
主人公の別所彦四郎(妻夫木聡)は、榎本釜次郎の幼馴染。
幼い頃より文武に優れ、秀才の誉れ高かったが、
運悪く婿養子先から離縁されて、出戻りで実家に居候の身。
幼馴染の榎本釜次郎は、出世して軍艦奉行並。
釜次郎が出世したのは「ミメグリ神社」でお参りしたからと、
ニ八そば屋の主人に聞きます。
酔っ払って帰る途中の林で見つけた小さな「三巡神社」。
なんだこんな所にあるじゃないかと、拍手を打って拝む。
次の日、同じところに行ってみると「三巡神社」は見つからず、
変わりに身なりのよい商人に会います。
彼に誘われてお座敷でドンちゃん騒ぎをするのですが、
じつは彼は貧乏神!
ニ八そば屋の主人曰く「ミメグリ神社」は「三囲神社」。
貧乏神は別所家に不運を呼び、武士の身分を無くしかけますが、
どうにか貧乏神の「宿替え」に成功します。
これは、取り憑く人を変更するというもので、
貧乏神は、彦四郎の離縁された婿養子先の当主に取り憑きます。
「三巡神社」に手を合わすと、3人の神様が順番に取り憑くらしく、
次は疫病神の登場。彦四郎の体の調子はだんだん悪くなります。
そんな中、バカすぎる兄の変わりに別所家を継いだ彦四郎は、
家の代々のお役目である鎧置き場の管理を任されますが、
そこへ榎本釜次郎が現れて、上司の勝海舟を紹介されます。
勝は江口洋介ですが、意外と悪くないですね。
江戸弁が様になってます。
疫病神にも情があるのか、バカの兄に「宿替え」。
バカ兄はみるみる衰えますが、疫病神は次の仕事で退散しました。
次の神は死神。
小さな女の子の姿で現れます。
時代は風雲急を告げ、鳥羽伏見の戦いで負けた徳川慶喜は、
釜次郎の操る開陽丸に乗り込み、家来を置いて逃げ帰ります。
自分の死に場所を知った彦四郎は、
将軍の鎧を着て慶喜の影武者となって彰義隊に合流。
逃げてしまった慶喜の変わりに、
徳川将軍家の誇りを影武者として背負って・・・。
このように慶喜の代わりの影武者がいて、幕軍をまとめれたら、
また違った展開になったかも知れませんね。
意外と面白かったw
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