霧島神宮は高千穂峰西南麓にある神社で、
高天原から天降った瓊瓊杵尊を祀ります。
元々は火口に近い瀬多尾に鎮座しており、
噴火の被害で度々社殿を消失。
後に瀬多尾越へ遷座していますが、
ここでも噴火の被害を受けて消失した為、
待世の地に仮宮が建立されました。
その後約250年も仮宮のままとされ、
現在地に移鎮した経緯は諸説ありますが、
島津家11代当主島津忠昌が再興。
現在の社殿は正徳5年(1715)の再建で、
薩摩藩4代藩主島津吉貴の奉納です。
「一ノ鳥居(大鳥居)」。
昭和63年建立の巨大な神明鳥居。
西日本一の大きさとのこと。
「霧島神宮ロータリー」。
門前町にある霧島神宮ロータリー。
ラウンドアバウトとなっています。
交通量は多くないと思われますが、
意外と初詣では機能を発揮するかも?
直進して石段を登ると二ノ鳥居。
「二ノ鳥居」。
二ノ鳥居を過ぎると長い参道。
左右に並んだ石燈篭を見ると、
西郷従道や樺山資紀の名前があります。
参道から広場へ。
「社務所」。
昭和5年築の社務所。
社務所も流石に立派なもので、
国の登録有形文化財とのこと。
「三ノ鳥居」。
三ノ鳥居を抜けばもう少し。
「勅使殿」。
一般参拝はここまで。
勅使殿の奥は登り廊下となっており、、
その奥に拝殿、幣殿と続き、
霧島神宮の本殿へと至ります。
これらは令和4年に国宝にして指定。
朱塗りの社殿には細かな装飾が施され、
非常に豪華な仕様の社殿となっています。
主祭神は天饒石国饒石天津日高彦火瓊瓊杵尊。
相殿神として妻の木花開姫尊、
子の彦火火出見尊、その妻豊玉姫尊、
孫の鵜鶿草葺不合尊、その妻玉依姫尊、
神倭磐余彦尊(神武天皇)の6柱です。
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・鹿児島県霧島市 鹿児島神宮
大隅国一宮。
・鹿児島県薩摩川内市 新田神社
薩摩国一宮のひとつ。
・宮崎県児湯郡 都農神社
日向国一宮。