都農神社は日向国一宮。
創建は神武天皇の即位6年前で、
東遷の際にこの地に立ち寄り、
国土平安、海上平穏、武運長久を祈念し、
御祭神を鎮祭されたと伝えられます。
日向国の第一の大社だったようですが、
天正年間の島津家と大友家の争いの中、
社殿、宝物、古文書等を焼失。
御神体のみが難を逃れて尾鈴山に移され、
その後も再建もままならなかったという。
やがて江戸時代になった元禄5年(1692)に、
高鍋藩4代秋月種政が再興を果たし、
元禄14年(1701)に社領20石が寄進され、
以降は歴代高鍋藩主から崇敬されました。
「鳥居」。
現在は国道10号線沿いに大鳥居が建てられ、
そちらがメインの入口が変わっていますが、
旧道のこちらが本来の入口のようです。
この鳥居は享保12年(1727)建立のもので、
高鍋藩5代秋月種弘による奉献とのこと。
「太鼓橋」。
鳥居を抜けて長い参道を西へ進むと、
参道は北側に折れて太鼓橋が現れます。
ここからが神域となっており、
その傍らに黒い石が置かれており、
それを持って参拝すると願いが叶うという。
この黒い石をひとつ持って参拝します。
これを石持ち神事というらしい。
「拝殿」。
現社殿は平成の大造営により、
平成19年に再建されたもの。
旧拝殿は神楽殿として移築されており、
境内に残されていたようですが、
訪問時は全然気が付きませんでした。
御祭神は大己貴命(大国主命)で、
多くの妃を娶り多くの御子を設けた事から、
縁結びと子孫繁栄に御利益があるとされ、
また病気平癒、商売繁盛の神様でもあり、
更に心願成就の神様でもあります。
「神の石納所」。
本殿の裏手のある石納所で、
先程の石持ち神事の石をここに納めます。
「熊野神社」。
本殿東隣にある熊野神社。
速玉男命、事解男命、菊理比売命を祀り、
都農神社の旧本殿が使われています。
この旧本殿は安政6年に建立されたもの。
石持ち神事というのがおもしろい。
なんだか願いが叶いそうな気がします。
但し願いを叶える為には努力も必要。
これからも精進致します。
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