桜田門外ノ変

映画「桜田門外ノ変」を借りて観ました 。

大沢たかおといえば、
最近では「JIN」の南方先生のイメージ。
「JIN」では苦悩した演技が、
とても良い味をだしていましたが、
この作品の役どころ関鉄之介の、
恐れ、戸惑い、苦悩の演技が、
非常に重々しい内容の映画を、
さらに重厚にしています。

序盤で井伊直弼が襲撃されました。
雪と血のコントラストが、
綺麗で凄惨でゾッとする映像。
実際の斬り合いはこんな感じで、
非常に悲惨な現場なんでしょうね。
チャンバラのようにキレイではないでしょう。

関鉄之介は見てるだけ(笑) 。
さて暗殺後ですが、
暗殺に呼応して薩摩藩が兵を挙げ、
京都へ上る計画が成らず、
水戸藩士達は失意のうちに捕縛、
自刃、潜伏逃亡する様が描かれます。
これがまた悲惨。
高橋多一郎役の生瀬勝久なんて、
コミカルな役しか見たことなかった。

それでも関鉄之介は逃げます。
途中、剣豪と戦ったり、蔵に潜んだり、
蝦夷に行こうとしたり・・。
結局、捕まって斬首なんですが・・ 。
幕末リアリズムというコピーどおり、
リアルな志士とはなんなのか?
悲惨で、一途で、勇敢で、短絡的で、熱血で、
冷淡で、卑怯で、カッコ悪い・・・。

※※この頃は大沢たかおは嫌いではなかったのですが、その後の大河「花燃ゆ」で大沢が大嫌いになりました。いや、大沢が悪いんじゃないんですけどね。脚本が悪かったんですが・・・2019/08/03

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 現在の桜田門外は警視庁。
花燃ゆ 総評一
 大沢たかおが嫌いになります。
「彰義隊」吉村昭
 同原作者の小説。
東京都荒川区 南千住小塚原回向院
 桜田烈士の墓碑が並んでいます。

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