来年の大河ドラマは、西郷隆盛が主人公の「西郷どん」ですが、
なんだかあまり話題にのぼらないのはどうしてでしょう??
一昨年の「花燃ゆ」は、放送開始前からあれこれと批評されてました。
もちろん悪い意味での話題が多かったのですが、
それでも無いよりは良いような気がします。
※結果的に「花燃ゆ」は予想を大きく上回る駄作となりましたが・・
そういう僕も幕末を舞台とした大河なのだから、
「西郷どん」に対して何か期待なり不安なり記事するべきですが、
別に書く事もなく放送開始まであと2ヶ月半になっています。
・・ということで、そろそろちょっと触れようかなと思った次第。
キャストも順次発表されている訳なんで、
思った事などをだらだら書かせて頂きます。
主人公の西郷隆盛については、何も言う事はありません。
西郷を取り上げるという時点で、
そこまで踏み込んだ内容にはなりませんからね。
西郷はペリー来航以前から明治の西南戦争まで、
エピソードが豊富すぎますので、
全50話で語るにはあまりにも膨大すぎる。
この点では「花燃ゆ」のなんら史実エピの無い主人公に、
無理やり何かやらせる創作が必要にはなりませんので、
ある意味安心ですね。制作側が暴走しなければの話ですけど。
最近の大河の「前半は主人公が脇役」という流れは、
今回も使われるハズ。
例
八重の桜→山本覚馬が殆ど主役。
花燃ゆ→吉田松陰が殆ど主役。
真田丸→真田昌幸が殆ど主役。
今回も前半は島津斉彬が主役級の活躍を繰り広げるでしょう。
とはいえ、多分5~7話程度で死んじゃうはず・・・。
実際、主役として申し分ないエピソードの持ち主ですので、
王道を行きさえすれば安心の大河になるはずです。
心配される「BL要素」というワードですが、
考えられるのは「西郷―月照」「西郷―斉彬」あたりか?
キャスト的には尾上菊之助が月照を演じるらしいので、
「西郷―月照」があやしいところでしょう。
・・・とはいえ、NHKなんで大した事はないと思いますケドね。
今回のポイントは、西郷の一生を50話でどういう風に振り分けるか。
斉彬の配下での活躍、幕末(薩長同盟まで)、戊辰戦争、
明治期の活躍から下野まで、西南戦争の5つに分けられるのですが、
その配分が難しい。
戊辰戦争は鳥羽伏見、上野戦争以外は端折られると予想。
また、明治期では征韓論争もはぐらかされるような気がします。
(現在の国際状況を考慮して(笑))
西南戦争は5話位取ってほしいところですが、
そんなにワクが残っているでしょうか・・・。
はっきり言って全50話で西郷を描こうと思えば、
史実に沿うのが精いっぱいで、
人間ドラマに触れてるヒマはない。
もし、脚本が無理やり人間ドラマを入れようとすれば、
何かを端折ったりするしかないんですよね。
パラレルワールドに突入する契機は、
そのあたりからだと思われます。
さてさて、どうなることでしょう。
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