大蔵院は門司区田野浦にある真言宗の寺院。
縁起等はよくわかりませんが、
ここに長崎丸殉難者の招魂碑があります。
「大蔵院」。
広い墓域を持つお寺ですが、
正規の入口がよくわからずでした。
「長崎丸殉難者招魂碑」。
文久3年12月24日夜8時頃、
幕府の蒸気船長崎丸は関門海峡を通行。
そこへ前田砲台からの砲撃が始まり、
砲撃を受けた長崎丸は回避しますが沈没。
乗務員68名のうち28名が、
冷たい海で溺死する大惨事となっています。
この長崎丸の乗員は薩摩藩士らで、
薩英戦争で失った藩船の補充として、
藩が幕府に借りていたものでした。
殉難者は田野浦の真楽寺に葬られ、
墓碑も建てられていましたが、
明治時代を経た大正10年頃には、
墓域は荒廃していたという。
これを憂いた薩摩出身の有志らが、
島津家の賛同と援助を得て招魂碑を建立。
現在も供養祭が行われているようです。
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