
毛利敬親
言わずと知れた幕末の長州藩13代藩主で、「そうせい候」と呼ばれた人物で、以外と(?)評価の低い人です。
しかし、僕はかなり評価してます。
・・というか、この人なしでは維新は不可能だったのではないでしょうか。
幕末の藩主で評価の高い人物といえば、
水戸の徳川斉昭
薩摩の島津斉彬
福井の松平春嶽
宇和島の伊達宗城
・・といった感じです。
その他、評価の分かれる人物として、
土佐の山内容堂
薩摩の島津久光(藩主ではないが・・)もいます。
・・で、この毛利敬親さん。
家臣の意見をすべて「そうせい!」と言ってなんでもさせたとアホ呼ばわりする人や、信長の野望の「委任」をスタートからずっとしてきたようだとか、散々なこと言われています。
しかし、僕はこの人ものすごい大きな器の人だったんじゃないかと思うのです。
家臣の意見をすべて「そうせい!」と言ってなんでもさせたと言われてますが、そんなことはない。
もしそうなら、長州藩は汚職や堕落のはびこる最悪の藩になっていたことでしょう。
毛利敬親が「そうせい!」って言った人って、
村田清風
周布政之助
長井雅楽
桂小五郎
久坂玄瑞
吉田稔麿
椋梨藤太
井上聞多
高杉晋作・・と、蒼々 たるメンバーです。
けして、私欲で藩主に意見するような連中ではありません。
(俗論党の椋梨にしても藩のために恭順を主張した)
組織のトップというのは、自らの才能で切り開くタイプと、良い部下の意見をうまく取り入れるタイプがいます。
仮に、企業の社長さんが、部下に新しい事業の提案をされたとします。
しかしその事業はもし失敗すれば、会社を潰してしまうような事業です。一体どれだけの社長さんが「そうせい!」といえるでしょうか??
そう考えると、毛利敬親は偉大なるそうせい候だとは思いませんか?
※※最近は毛利敬親の評価も、変わってきているような気がします。この記事の考えは今も同じですね。 2019/08/05
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