串木野宿は薩摩街道の宿場町。
串木野という不思議な響きの地名には、
冠岳神社の祭神櫛御気命からとか、
葦の繁る沼地のアイヌ語からとか、
猪田大明神を招請した際に、
この地で朽木の大木が倒れ道を塞いだので、
仕方なく仮小屋を造って一泊すると、
朝には大木が無くなっていたので、
皆が「不思議よのう」と言った事から、
それが訛ってクシキノになったとか、
猪之日太大明神がここの臥木に腰掛け、
後に宮原に遷座したとされており、
その際に臥木野と名付けられ、
それが後に串木野になったとか。
とにかく諸説あるようです。
いちき串木野市袴田周辺。
緑の線が薩摩街道で、
青くぼかした辺りが串木野宿跡。
「串木野宿跡」。
串木野宿跡は閑静な住宅地。
小高い台地となっています。
宿場を感じさせるものは何もなく、
本当にここが宿場だったのか不安・・。
近隣には串木野麓があるのですが、
これは武家の住む場所であり、
金の鉱山経営もしていた事から、
宿場は切り離されていたのでしょう。
■薩摩街道の宿場町
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