高成寺は小浜市青井にある臨済宗寺院。
暦応2年(1339)に足利尊氏が命じ、
諸国に建立された若狭国安国寺が、
康永3年(1344)に火災で焼失し、
若狭守護大高重成が再建。
その際に高成寺に改称されました。
「山門」。
建立年期は不明ながら立派な八脚楼門。
「本堂」。
本尊は木造千手観音立像。
創建当時より寺運は隆盛し、
塔頭40余院を抱える大寺でしたが、
室町時代よりの兵火で被害を受け、
一時衰退していたようです。
江戸時代に入ると小浜藩に庇護され、
藩主京極高次の次男京極高政は、
この高成寺に埋葬されました。
京極家転封後も酒井伊織家の庇護を受け、
その菩提寺となっています。
本堂裏手の墓地へ。
「京極高政墓」。
京極(安毛)高政の墓。
小浜藩主京極高次の次男で、
寛永6年(1629)に29歳で病死しますが、
2代藩主京極忠高に嫡子が居なかった為、
高政の子京極高和が養嫡子となり、
初代丸亀藩主となっています。
墓地には酒井伊織家の墓所もあります。
「酒井伊織家墓所」。
山腹にある酒井伊織家の墓所。
酒井伊織家は小浜藩酒井家の筆頭家老で、
初代藩主酒井忠勝の弟酒井忠末が、
家老となって初期の藩政を支えて以降、
筆頭家老として代々支えた系譜。
知行は3200石だったようです。
当主と思われる墓は、
[酒井伊織源忠徂之墓]、
[酒井伊織源忠敞之墓(4代)]、
[酒井録之助源忠成墓]の三基。
また別の当主の墓は空印寺にありますが、
この3当主と上の3当主以外の墓は不明。
たぶん江戸にあったと思われますが、
資料がないのでわかりません。
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福井県小浜市 高成寺/酒井伊織家墓所
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