木戸宿は西近江路の宿場町。
古くは比叡山の荘園木戸庄だった場所で、
中世は木戸城の城下町でもありました。
永享年間(1429-1441)に城主佐野豊賢は、
樹下神社を創建しており、
歴代城主が崇敬していましたが、
織田信長の比叡山焼き打ちで焼失。
後の天正6年(1578)に佐野十乗坊が再建し、
樹下大神を十禅師権現として、
郷内安穏、貴賤豊楽を祈願しました。
以降は明治初年までは十禅師権現社となり、
木戸宿はその門前町でもあったようです。
大津市木戸周辺。緑の線が街道筋で、
青くぼかした辺りが木戸宿跡。
「木戸宿跡」。
斜面を横切るように街道が進み、
宿場跡の雰囲気を残しています。
街道沿いには古い家屋が点在し、
新しい家も日本家屋が多い印象。
■西近江路の宿場町
■関連記事■
・滋賀県大津市 大津宿跡
東海道の宿場町で西近江路の起点。
・滋賀県大津市 衣川宿跡
西近江路の最初の宿場町。