武田二十四将末裔の幕末②

前回の続きです。
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小山田信茂(断絶)
譜代家老衆ながら武田家を裏切った小山田は、
織田信忠から不忠を咎められ処刑。
嫡男、老母、妻、女子も共に処刑された為、
小山田家は断絶します。

土屋昌続(→大身旗本※分家は土浦藩主)
内政や外交に功があった土屋昌続は、
信玄が病死すると殉死しようとしますが、
高阪昌信に止められています。
三方ヶ原の戦い鳥居信之を討ち取り、
武功の者でもありましたが長篠の戦いで討死。
土屋家は弟の昌恒が相続しますが、
天目山の戦いで勝頼自刃の時間を稼ぐ為、
片手で藤蔓を掴んで死ぬまで戦い続け、
片手千人斬りと称されました。
後に嫡子土屋忠直が徳川家に召し出され、
久留里藩初代藩主となっていますが、
3代土屋直樹が乱心して改易。
子孫は3千石の旗本となっています。
また忠直の次男土屋数直は、
別家を興して大名となっており、
土浦藩土屋家として幕末に至りました。

秋山信友(断絶)
戦上手で外交も得意であった秋山信友は、
長篠の戦い後に岩村城を包囲されており、
城兵の助命を条件に降伏しますが、
織田信忠は城兵もろとも信友を殺害。
武田家滅亡と共に滅びました。

甘利信忠(不明)
傷の治療に馬糞汁を飲んだとされる甘利信忠。
その晩年は諸説ありますが、
子の信頼、弟の信康を経て、
孫の甘利信恒が家名を継いでますが、
以降は不明。
自民党の甘利明はその子孫だとされます。

原昌胤(不明)
陣地の配置を決める陣馬奉行を勤め、
信玄から絶大な信頼を得ていた原昌胤は、
長篠の戦いで討死しました。
長男原昌栄、三男原貞胤は徳川家に仕え、
後に越前松平家家臣となりました。
その後の系譜は不明。
庶流は旗本となっています。

真田信綱(→松代藩主)
真田幸隆の嫡男である真田信綱は、
剛勇であったとされますが、
長篠の戦いで討死。
家督は弟の真田昌幸が継いでいます。

小幡昌盛(不明)
信玄に鬼の子と言わしめた小畑昌盛は、
甲州征伐時には病床だったようで、
落ち延びる勝頼に暇乞いをしたのち病死。
子の小幡景憲は徳川家に仕えましたが、
後に出奔して浪人となり、
井伊家豊臣家と渡り歩いて、
後に復帰し甲州流軍学創始者となりました。
その後の子孫は不明。

多田満頼(→旗本?)
全身に二十七カ所の傷があった多田満頼は、
第4次川中島の戦いの頃に病死。
嫡流については諸説ありますが、
諸流は徳川旗本となっています。

山本勘助(→高崎藩士?)
軍師として名高い山本勘助ですが、
最新の研究ではどうやら実在していたらしい。
子孫についても諸説ありますが、
諸流は高崎藩士となったとされます。

小畠虎盛(不明)
鬼虎と仇名された小畑虎盛は、
上記の小幡昌盛の父。
従って小幡昌盛と同様です。

原虎胤(→幕府旗本)
原昌胤と名前が似ていますが出自は別系統。
足軽大将として武田信虎、信玄と2代仕え
鬼美濃」と呼ばれています。
虎胤病死後は子の原盛胤が継ぎますが、
盛胤は長篠の戦いで討死。
子の勝吉が真田昌幸に仕えたとされ、
子孫は沼田藩真田家に仕え、
その改易によって浪人となっています。
また盛胤の弟である原重胤は、
徳川家康に仕え旗本となりました。

横田高松(→大身旗本)
砥石崩れ村上義清軍を殿で受け止め、
壮絶な戦死を遂げた横田高松には子が無く、
原虎胤の子康景が家督を相続しますが、
康景も長篠の戦いで討死。
その子尹松は徳川家に仕えて大身旗本となり、
9500石を領して幕末に至ります。

武田家家臣はその歴史的状況から、
断絶若しくは徳川家家臣となっています。
徳川家に仇なすものといえば、
妖刀村正(記事はこちら)が有名ですが、
実は武田家も徳川家に仇なす家(?)。
家康本陣の馬印が倒されたのは二度であり、
その二度とも武田家ゆかりの武将でした。
一度目は武田信玄による三方ヶ原の戦い
二度目は大阪夏の陣での真田信繁の強襲。

慶安の変の首謀者由井正雪の母は、
武田信玄が転生した子を宿す夢を見て、
その後生まれたのが正雪だったという。
※歌舞伎の中の話。

天狗党の首領武田耕雲斎は、
武田信玄の末裔を称しており、
東山道先鋒総督府の参謀乾退助は、
板垣信方の末裔。
※板垣信方の長男板垣信憲の子乾正信が、
 山内一豊に召抱えられています。

高杉晋作も安芸武田家の流れを汲んでいる。
こじつけ感はありますが・・・。
一方で旗本や諸藩士となった家もあり、
武田家が一概に仇なすとはなりません。

あれ?この二十四将図って、
板垣信方が入ってないなあ。

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