仕事で黒部市へ。
黒部といえば黒部ダムが連想されますが、
ダムは黒部市からは行けないらしく、
富山市や長野市から乗り継ぐらしいです。
そもそも黒部ダムは黒部市ではないらしい・・・。
ま、それはブログの趣旨から外れていますので、
今回は、加賀藩が建設した台場跡に行ってみました。
黒部市生地地区周辺(生地台場の場所)
黒部市の生地地区には、
黒部川扇状地の湧き水「清水」があり、
水がとっても美味しいらしい。
また、ファスナーのYKKの大規模な工場もあり、
世界中のファスナーが黒部市で作られています。
「生地の清水」。
黒部には湧水を飲める所が沢山あります。
飲んでみると、たしかにおいしい(ような気がする)。
あいのとやま線「生地駅」より、
結構歩かなければなりませんが、
頑張って歩いて台場まで行ってみます。
後で知ったのですが、貸自転車が駅近くにありました。
「生地台場跡」。
土で盛られた台場が綺麗に復元されています。
加賀藩は嘉永4年にこの台場を造り、
外国船の渡来に備えました。
台場には5ヶ所の大砲を置く場所が設けられています。
「モルチール砲(臼砲)」。
生地台場に置かれた大砲は、臼砲と呼ばれる砲身が短いもの。
砲弾は湾曲して飛び、そこまで遠くには飛ばないものでした。
台場のくぼんだ場所にも臼砲が置かれており、
どのようにして設置されていたのか分かり易い。
台場跡ってのは結構日本全国にありますが、
ここまで綺麗に整備されているのは、
少ないんじゃないでしょうか?
しかも大砲までちゃんと設置されているので、
見学者に対してとても親切でイメージし易い。
残念ながら・・というか、幸運にもというか、
この台場が実際に戦闘で火を噴く事はありませんでした。
ここだけでなく、海防の為に造られた多くの台場が、
実戦を経験せずに廃棄されたのでしょうけどね。
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