今更ですが、再来年の大河について。
タイトルは「晴天を衝け」。
渋沢栄一が主人公だという。
面白くなさそう・・と思う(普通に)。
渋沢が悪いという訳ではありませんが、
実際に彼の人生をドラマ化するにあたり、
どのように面白くするのか全く見えない。
渋沢の功績は素晴らしいと思いますが、
ドラマなんでね。
盛り上がりとか必要だと思うし、
その羅列なら歴史秘話ヒストリアで十分。
制作統括の菓子浩チーフプロデューサーは「今、少子化、高齢化、格差の問題とかいろんな不安がある中で閉塞感を感じている方もいると思う。そんな時代だからこそ、幕末から明治にかけて、大きな時代が終わって新しい時代が始まる、大きな時代のうねりを描きたいと思って、その時代にした」と説明。さらに、大森氏も「得意とされている時代」だとしたうえで、「バッと時代が動く変革の時期を描きたいと。他の時代も考えたが、早い段階で幕末にしぼっていました」とした。
「大きな時代のうねり」
「バッと時代が動く変革の時期」・・
しっかり描けるかなぁ・・無理だと思うよ。
仮にね。そういうのが描きたいなら、
幕末は5話までにして、
明治期に重点を置く。
それでしっかりと明治期の変革を描くべき。
でないと結局出来事の羅列になってしまい、
全く面白くないものになるでしょう。
相当な伏線設置と回収が必要でしょうね。
脚本家の腕が問われますよ。
・・やっぱね。
大河は天寿を全うした人は向かないと思う。
盛り上がらないもん。
吉田松陰や高杉晋作が、
大河の主人公にならないのは、
早く死に過ぎたからって言う人がいる。
うん。
多分それが一般的な意見だと思います。
でもそれって間違いなんですよね。
初期の大河でいえば、
1作目「花の生涯」井伊直弼
→桜田門外の変で暗殺。
2作目「赤穂浪士」大石内蔵助
→討ち入り後切腹。
3作目「太閤記」豊臣秀吉
→天寿を全う。
4作目「源義経」源義経
→衣川で自刃。
5作目「三姉妹」三姉妹
→維新後以降は語られず。
6作目「竜馬がゆく」坂本龍馬
→近江屋で暗殺。
7作目「天と地と」上杉謙信
→川中島まで。
8作目「樅ノ木は残った」原田甲斐
→斬り合って死亡。
9作目「春の坂道」柳生宗矩
→天寿を全う。
10作目「新・平家物語」平清盛
→天寿を全うその後に平家滅亡。
上記のように天寿を全うした人物は、
秀吉と宗矩と清盛だけ。
清盛は物語の途中で死んで、
平家は壇之浦で滅亡するので、
主人公の生涯を描いたのは2作だけです。
三姉妹は明治期は語られずですし、
天と地とは川中島まで。
上記を振り返ってみると、
今の大河は根本的に間違っている気がする。
個人的にはね。
天狗党の乱を題材にした大河が見たい。
絶対に面白くなると思うんだけどなぁ・・
庄内藩を題材にしたのもいいな・・。
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