大野村にある名滝「妹背の滝」。
そこから西教寺までは「滝の下」と呼ばれ、
芸州戦争の激戦地となった場所でした。
そこに戦死した幕軍を埋葬した塚があります。
※山陽自動車道大野ICから100m程の場所。
「長州戦争史跡 千人塚」。
千人塚という名称ですが、
千人も埋められている訳ではありません。
※西教寺の幕軍兵は千余名だったようです。
誰が何人埋葬されているかよくわかりませんが、
多分大きさから4~5人程度だと思われます。
千人塚の脇にある4基の墓石。
風化で全く文字が読めませんが、
大野村の戦いでは新宮藩士6名が戦死しており、
彼らの墓石なのでしょうか?
※市の教育委員会に問い合わせたところ、
6名のうちの4名だろうとのこと。
千人塚から西へ100m弱進み、
境内に「妹背の滝」を有する大頭神社へ。
「大頭神社」。
社伝によると「もと郷桑原に鎮座し、
大正二年に現在地に遷座」となっており、
幕長戦争時にはまだここにはありませんでした。
桑原というのがどこかよくわかりませんが、
嚴島神社摂社として推古天皇の頃の創祀という。
赤い橋と美しい川がとても良い雰囲気。
社殿の脇を川に沿って進むと、
2つの滝が現れます。
「雌滝」。
ちょろちょろと流れる雌滝。
高低差はかなりありそうですが、
水量が少なく、穏やかな女性の様な滝です。
「雄滝」。
水量も多く造形美に優れた雄滝。
迫力はありますがその下流は緩やかな河原です。
夏には子供たちの水遊びで賑わうようですので、
今度はぜひ子供たちと来てみようと思いました。
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