下関市役所の裏手(西側)に、
赤間関在番役所址の碑があります。
「赤間関在番役所址」。
赤間関在番所は長府藩の設置した施設で、
赤間関の行政を担った機関でした。
在番役は定員1名だったようで、
足軽を率いて市街を警備を行い、
市政の庶務全般を掌握していたようです。
赴任は単身で行われたようで、
御役御免となるまで帰る事は許されず、
その権勢は非常に大きかったようで、
赴任の際は町年寄一統が整列して迎え、
退任の際は町役一同が、
阿弥陀寺町の境まで見送ったとのこと。
赴任中は各番所や会所へ巡視があり、
小さな領主のようであったようです。
単身赴任とはいえ長府には程近く、
家族が会いに行くのは簡単。
非常に良い役職であると思いますが、
幕末期は動乱の中心地だった為、
非常に大変な役回りだった事でしょう。
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