靖国神社境内にある練兵館の跡。
「神道無念流練兵館跡」。
靖国神社南門を入ってすぐ左側に、
神道無念流の道場練兵館の跡碑があります。
斎藤弥九郎によって開かれた道場で、
弥九郎は越中国の農民の子でしたが、
江戸に出て旗本屋敷の小者として働き、
夜は書物を読んで学問に励み、
これに感心した主人の能勢祐之丞の勧めで、
学問や武芸を習う事となりました。
その中でも剣術の才能が開花し、
神道無念流岡田道場の師範代となり、
師岡田吉利の死後は後継者を後見。
後に独立して九段坂に練兵館を創立します。
ここに百畳敷の道場と寄宿所があり、
多くの門下生が鍛錬を重ねました。
門下生には長州の桂小五郎、高杉晋作、
太田市之進、津山の井汲唯一、
大村の渡辺昇、長岡の根岸信五郎の他、
剣豪仏生寺弥助などがいます。
練兵館は靖国神社創建により、
ここから牛込に移転しています。
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