なんだか一部では盛り上がっているらしい。
まだ本物は見ていませんが、
何れ勝手に財布に入って来るでしょう。
今回の新札に描かれている人物は、
1万円が渋沢栄一、
5千円が津田梅子、
千円が北里柴三郎で、
それぞれ素晴らしい人物ではありますが、
彼らをお札としたのは誰なのでしょう?
日本銀行のHPによると、
銀行券の肖像などの様式は、
財務大臣が定め、
公示することとなっています
(日本銀行法第47条第2項)
とのこと。
財務大臣の独断ではないでしょうが、
以下の理由で選定されているらしい。
1、偽造防止の観点から、
なるべく精密な写真を入手できること
2、肖像彫刻の観点からみて、
品格のある紙幣にふさわしいこと
3、肖像の人物が国民各層に広く知られ、
その業績が広く認められていること
なるほど・・・。
別に彼らが嫌いなわけではありませんが、
前回の福沢諭吉からなんか引っかかる。
聖徳太子で育った世代だからでしょうか?
アメリカの100ドル札は、
ベンジャミン・フランクリン。
アメリカ独立に多大な貢献をした政治家で、
物理学者、気象学者でもあり、
勤勉化で道徳的な人物だったとのこと。
イングランド銀行の発行する紙幣は、
現在の君主の肖像。
ユーロ紙幣は建築物で肖像は無し。
中国の紙幣は全て毛沢東。
ロシアの5000ルーブル札は、
領土拡大に貢献したアムールスキー伯爵。
韓国の1万ウォンは世宗大王。
外国の事なんてどうでも良いのですが、
一応殆どの国は政治家が主流。
日本も昔はそうだったのに、
現在ではあえて避けられています。
なんでも伊藤博文が千円札だった頃、
朝鮮半島では侵略のシンボルであると、
国会で野党から批判された事により、
以後は政治家が避けられたとか。
濡れ衣の伊藤は可哀想ではありますが、
それについては置いておいても、
そんな事で政治家を避けるなんて・・・。
まあ文人や教育者は批判出にくいし、
楽なところなんでしょう。
新札の渋沢、津田、北里に文句は無いですが、
今回も前回も明治以降に活躍した人物です。
日本は明治以前から続いていた訳で、
もっと昔の人物も選考するべき。
日本が歴史ある国であることを知らしめる為、
もっと古い人物を入れなければいけない。
聖徳太子は良かったと思いますが、
政治家を避けたいというのであれば、
二宮尊徳なんて良いかもしれませんし、
※1円札になったことあります。
二千円札になった紫式部も良かった。
清少納言でも良いでしょう。
偽造防止は今や肖像にこだわらず、
色々な仕掛けが作られていますので、
浮世絵的な写楽や北斎の絵でも良いかも?
でも、あえて僕が考えるならば、
1万円札は恵比寿、
5千円札は弁財天、
千円札は大黒天。
こういうのはどうでしょう?
なんだかお目出たいと思うし。
最後にもう一度言っときますが、
渋沢、津田、北里に文句は無いです。
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