滋賀県大津市 唐崎の松

唐崎の松唐崎神社境内にある名松で、
松尾芭蕉の句[唐崎の松は 花より朧にて
大宮人の船 待ちかねる
]や、
歌川広重の絵[唐崎夜雨]で知られます。


唐崎神社」。
唐崎神社は日吉大社の摂社。
舒明天皇6年(633)に琴御館宇志丸宿禰が移住。
亡き妻を祀る為に建立されたもので、
主祭神は女別当命で宇志丸宿禰の妻です。
厄除け病気平癒のご利益があり、
特に婦人病下の病に霊験がある模様。


唐崎の霊松」。
宇志丸宿禰が植えたとされる唐崎の松。
初代の松は天正9年(1581)に大風で倒れ、
天正19年(1591)に新庄直忠2代目を植え、
その2代目の松も大正10年に枯れています。
現在のものはその後に植えられたもので、
これが3代目とのこと。


歌川広重 近江八景 唐崎夜雨」。
現在の松と比べてかなり大きな松です。

高杉晋作は万延元年10月10日に試撃行で、
唐崎の松を見物していますが、
これは2代目の松だったようで、
芭蕉の句も広重の絵も2代目の松でした。

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滋賀県大津市 瀬田の唐橋
 近江八景のひとつ。

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