幕末期の小浜藩は海岸防衛の為、
嘉永4年に幕府に台場建設を届け出て、
領内に約30ヶ所の台場を建設しました。
今回訪問した松ヶ瀬台場跡は、
嘉永7年(1854)に造営された台場跡で、
福井県及び大飯町が発掘調査し、
平成13年に国の史跡となっています。
「松ヶ瀬台場跡」。
松ヶ瀬台場跡は復元されており、
2門の大砲レプリカが設置されています。
但し周りにはオートキャンプ場がある為、
見学には相当の迂回が必要。
砲台は5基の砲座が造られていたようで、
2種類の砲座がありました。
「半円形砲座」。
文字通り逆半円形状をした砲座で、
直径約16mの半円に石積があり、
回転式大砲が設置されていたとのこと。
この半円形砲座は1基のみで、
5基の砲座の中央に設置されていました。
「方形砲座」。
固定式の方形砲座は4基あり、
両側2基で半円形砲座を挟んでいました。
この台場は2号台場と呼ばれるもので、
1号台場はその右後ろ側にあり、
6基の砲座が一列に並んでいます。
※訪問時はただの広場と思い、
写真の撮影はしていません。
松ヶ瀬台場は小浜湾の湾口部にあり、
海岸防御に絶好の立地。
更に北側にあった鋸崎台場と共に、
※大飯発電所の敷地内で立入禁止。
小浜湾への異国船侵入を警戒しました。
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