日本は神の国です。
日本の神というのは欧米のGODではなく、
SpiritやElementalに近いもので、
いわゆる唯一神ではない。
日本には八百万の神がいると云われるなど、
自然界全てに神が宿っており、
山や川、海や空等に限らず、
台所にも居間にも寝室にも、
そしてトイレにも神が存在します。
これらはキリスト教等の神とは違いますし、
ギリシャ神話の神々とも少し違う。
仏教が入った際も信仰対象は仏と区別され、
戦国時代にキリスト教が伝来した際も、
デウスとそのまま呼ばれています。
現在ではGODは神と訳されていますが、
上記のように完全な誤訳で、
それが為に森喜朗元総理の神の国発言など、
当たり前の事が問題となりました。
その原因は明治期のキリスト教解禁の際、
布教に中国語版聖書を使ってしまった為で、
ここにGODは神と訳されていたからです。
また日本では人間も神になりました。
もちろんGODではありませんが、
歴史上の人物を神として祀る神社は多い。
天満宮の菅原道真が知られますが、
実は教科書に載っている殆どの人物が、
何らかで神格化されていたりします。
もちろん幕末の人物もしかりで、
招魂社に合祀された志士や兵士達以外にも、
単独に祀られる志士を羅列するだけでも、
相当の数になります。
そればかりか現在も漫画の神、ギターの神、
歌の女神などどんどん増え続けています。
まさに神の国であるわけですね。
仙台へ行った際、
商売の神の仙台四郎の寺に寄ってみました。
「三瀧山不動院」。
神社ではなく真言宗のお寺。
本尊は三瀧山不動尊なのですが、
仙台四郎安置の寺として紹介されています。
仙台四郎は安政元年生まれの一応幕末の人物。
鉄砲鍛冶芳賀家の四男として生まれ、
生まれながらに知的障害があったという。
気ままに市中を歩き回り、
愛嬌があって誰からも好かれ、
ふらふらと店に入って無銭飲食しますが、
不思議とその店は繁盛すると評判になり、
福の神として色々な店でもてなされました。
※後で家人が代金を支払いにきていたらしい。
後にこの四郎の写真が売られるようになり、
多くの店で飾られるようになります。
「仙台四郎」。
たぶん一度はどこかで見た事あるはず。
まさに神の国らしい神の誕生でした。
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