フランス」タグアーカイブ

四国連合艦隊の彦島租借要求

高杉晋作下関戦争の休戦交渉において、
彦島租借要求を拒否した伝説があります。
しかしながらこの話は、
英国の外交記録やアーネスト・サトウの日記、
回想録等には全く記載が無く、
伊藤博文の回想で語られるのみで、
現在では信憑性は極めて薄くなっています。

結論から言うと、
伊藤の証言以外に記録には全く無いわけで、
これを絶対にあったとは断定は出来ない。
但しそれを持ってそんな訳がない続きを読む

大阪府堺市 土佐十一烈士墓

堺事件

慶応4年2月15日。
フランス海軍の軍艦デュプレクスの乗組員は
堺港の測量を行った後、
に上陸して遊び騒いでいました。
この状況を近隣住民が苦情を訴えた為、
警備を担当していた土佐藩の部隊が出動。
フランス海軍の水兵達に帰艦を促します。
しかし言葉が通じなかったのか、
水兵達は警備隊の指示を聞きません。
この為に水兵を捕縛しようとしますが、
水兵らは… 続きを読む

神奈川県横浜市 諸外国の領事館跡

安政6年に横浜港が開港されると、
各国の領事館などが設けられるわけですが、
元々横浜は東海道から外れており、
基本的には交通に不便な場所でしたので、
諸外国は東海道沿いの神奈川宿に、
領事館を設けることを幕府に求めました。
領事館には神奈川宿の各寺院が充てられ、
後に横浜が急速に発展するまでに、… 続きを読む

福岡県北九州市 仏水兵戦死者記念碑

壇ノ浦の対岸である門司和布刈は、
下関側に突き出すような形状になっており、
関門海峡が最も狭くなっている場所です。


早鞆の瀬戸周辺(門司側が和布刈)
最も狭くなっている場所ですので、
橋やトンネルが建設されている訳ですが、
それ以前から交通や戦略の要所でした。

源平頃には門司城が築城されており、
本州側への睨みを利かせています。
戦国時代には… 続きを読む

「フランス士官の下関海戦記」アルフレッド・ルサン

仏軍艦ラ・セミラミス号に搭乗し、
下関戦争に参加した仏士官の幕末史。
外国人から見た幕末の状況は、
日本の書物に馴れた幕末の状況とは一味違う。
幕府の役人に対しての不信感や、
対照的な武士階級以外の人々への好感

意外な事に欧米人は日本という国に対し、
紳士的に振舞っていた事もわかり、
当たり前ですが攘夷派の暗殺を恐れ、
日本国の政情に不安を抱いていたようです。
また英国公使館焼き討ち事件なんてのは、… 続きを読む