東福寺は臨済宗東福寺派の大本山で、
鎌倉時代の摂政九条道家により建立され、
宗より帰国した円爾が開山した大寺院。
火災や兵火で幾度も伽羅を焼失しますが、
その度に復興されており、
今もなお25の塔頭を持つ大寺院で、
国宝を含む多くの文化財を有しています。
鳥羽伏見の戦いでは長州藩の本陣が置かれ、
ここより伏見、淀方面に出陣。
大坂から進軍する旧幕府軍に勝利しました。
「三門」。
現在の三門は足利義持が再建したもので、
現存する禅寺三門としては日本最古のもの。
国宝。
この三門の東側に二つの碑があります。
「維新戦役忠魂之碑」。
鳥羽伏見の戦いで長州藩は48名が戦死し、
東福寺山内に葬られました。
その後の大正6年の五十回忌において、
山県有朋らが寄付して建立されたもの。
もうひとつ。
「招魂碑」。
これがわからん。
これが鹿児島藩招魂碑だと思ったのですが、
跡で調べたら別の場所にある違う碑でした。
碑には多くの名前が刻まれていますが、
長州藩士のものではないようです。
従って鹿児島藩招魂碑の写真は無し。残念。
「本堂」。
この本堂は昭和9年に再建されたもの。
昭和の木造建築としては最大級という。
「通天橋」。
東福寺の名所として有名な通天橋。
境内を二分する渓谷に架けられた橋廊で、
昭和34年に台風で崩壊しており、
橋脚部分を鉄筋コンクリートにして再建。
紅葉期の景観は格別とのことですが、
訪問時は春で新緑ではありましたが、
これもまた良いものです。
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鳥羽伏見の戦いの激戦地。