旧俎礁標は明治4年に設置された礁標で、
灯台技術者R.H.ブラントンが設計し、
海峡の岩礁を示していたもの。
当時は約6mの石塔が黒白で塗り分けられ、
頂部の球が据えられたものでしたが、
明治23年に昼夜灯の挂灯立標に改修され、
後に岩礁と共に撤去されて、
現在地に移転されて灯台となりました。
これが金ノ弦岬灯台で、
海上保安庁の管轄で平成12年まで機能し、
現在はその役目を終えてた為、
下関市の有形文化財に指定されて、
後に日本遺産の構成文化財となっています。
・・・が、
これは一般非公開という。
昔は下関南霊園から下りて行けたのですが、
危険だからなのか通行禁止となっており、
そこからは行けなくなっています。
下関南霊園に設置されている説明板。
日本遺産の構成文化財であるのに、
非公開にしている意味がわかりません。
道筋が崖で危険だからなんでしょうが、
ならば非公開にしようという発想が、
なんとも下関市政らしい・・。
とはいえ実は普通に行けます。
「旧俎礁標」。
以前は旧金ノ弦岬灯と呼ばれていましたが、
日本遺産となって名称を変更したらしい。
ここへは海沿いの磯を伝って行けば、
それ程の苦労はせずに行けます。
※ご老人方には厳しいかも?
満潮時も微妙かもしれません。
昔はこの辺でニイナ取りして遊んだり、
釣りに来ていたりしてましたので、
勝手知ったるといったところ。
磯を伝って行けとは行政は言えませんし、
崖に安全策を講じるのは金が掛かるし、
それをする程来客も見込めないので、
いっそ非公開が無難って事でしょう。
■関連記事■
・下関市豊北町 角島
ブラントン設計の灯台があります。
・下関市前田 前田台場跡
こちらも構成文化財。
・福岡県北九州市 仏水兵戦死者記念碑
明石予次兵衛塔も礁標です。