湯尾宿は北陸街道の宿場。
かつて湯尾谷に温泉が湧いていたようで、
そこを流れる川の下流に集落が形成され、
湯尾村(又は柚尾村)と呼ばれました。
これが江戸期に福井藩領となって、
宿場となっていったようです。
南越前町湯尾周辺。緑の線が街道筋で、
青でぼかした辺りが宿場があった場所。
「湯尾宿跡」。
意外に戸数の多い集落のようで、
北陸自動車道の今庄ICを下りると、
今庄宿跡ではなくこの湯尾宿跡が最寄り。
但し古い家屋は残っていないようで、
民家が立ち並んでいるだけです。
南側には難所の湯尾峠があり、
その麓にある宿場であった為か、
繁盛した宿場であったようで、
街道沿いに旅籠、茶屋が軒を並べ、
名物の湯尾餅やとろろ汁等が売られ、
馬子唄が絶えず歌われていたという。
「湯尾宿高札場跡」。
跡標は高札場跡だけ(たぶん)。
本陣や問屋場の跡碑等は無い模様。
湯尾宿では山口武兵衛家が本陣を務め、
問屋場は7件あったとされ、
宿場人足は毎日25人が廻番で、
交代制の問屋場に詰めていたという。
■北陸街道の宿場町
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湯尾峠を越えれば今庄宿。
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北陸街道の宿場町。