津和野町は津和野藩の城下町で、
山間の盆地に武家屋敷の町並みが広がり、
山陰の小京都として知られます。
「津和野の街並み」。
現在も当時の建物が多く残されており、
観光地としての魅力があふれています。
津和野藩は幕長戦争で中立であるとして、
領内の長州藩兵通過を容認しており、
藩士にも行動を共にした者もいました。
「役場津和野庁舎」。
大正時代建設のもの。
これに限らず町中が石州瓦で覆われ、
各地にある城下町の中でも、
違う雰囲気が味わえます。
「藩校養老館跡」。
藩校養老館の校舎跡。
8代藩主亀井矩賢が創設した藩校で。
創設当初は儒学や漢学などが教えられ、
幕末期には国学や蘭学も追加され、
規模が拡大されています。
養老館からは森鴎外、西周、福羽美静、
山辺丈夫、小藤文次郎、高岡直吉、
堀藤十郎、福羽逸人、加部厳夫等、
多くの人材が輩出されました。
堀割に泳ぐ鯉は津和野を象徴する光景。
「津和野カトリック教会」。
町並みには似合わないゴシック様式の教会。
長崎のキリシタン信徒153名が流刑され、
廃寺に収容されて迫害を受けています。
隣接する乙女峠展示室には、
キリシタン迫害の歴史などを展示。
教会の中は珍しい畳敷きです。
ステンドグラスに差し込む日の光が美しい。
「多胡家老門」。
津和野藩家老多胡家の屋敷門。
多胡家は代々津和野藩の家老を務め、
お家騒動の鎮静化に活躍したという。
門は現在改装中でした。
次は太皷谷稲成神社に向かいます。
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津和野藩主亀井家の墓所。
・島根県鹿足郡津和野町 津和野城跡
津和野藩の藩庁である津和野城の跡。
・島根県鹿足郡津和野町 岡熊臣旧宅
藩校養老館の初代国学教授岡熊臣の旧宅 。