前山宿は羽州街道の52番目の宿場町。
前山の名が初めて記録に残されたのは、
文禄3年(1594)年とされており、
浅利氏と秋田氏の抗争に巻き込まれ、
周辺の農村が放火や撫斬されたようで、
この件が大坂に報告させた際に、
被害村に前山村の名が挙がっています。
当時の前山村は現在より東側で、
伊勢堂長根の辺りとされますが、
宝永4年(1707)の米代川の氾濫で、
大きく土地が削り取られてしまい、
現在の場所へ移転されたという。
北秋田市前山周辺。緑の線が街道筋で、
青でぼかした辺りが宿場のあった場所。
「前山宿跡」。
やはり周辺の宿場と同じく古い建物は無し。
秋田戦争で盛岡藩の拠点となっていますが、
それとは関係無しに寒い土地柄故に、
古い家は新しい家に変わっているようです。
■羽州街道の宿場町
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