蘭医佐藤尚中の墓所。
尚中は佐藤泰然の養子となり、
その後継者となった近代医学の中心人物。
「従五位佐藤尚中之墓」。
小見川藩藩医山口甫僊の次男に生まれ、
四谷の蘭医安藤文沢に蘭医学を学び、
後に和田塾に入門して佐藤泰然を師事。
※当時の泰然は和田泰然。
後に泰然と共に招かれて佐倉に移り、
佐倉順天堂の設立に貢献しました。
嘉永6年には泰然の養嗣子となり、
佐倉藩医にもなっています。
万延元年には長崎に遊学し、
ポンペに蘭医学を学んでおり、
慶応3年には佐倉養生所を開設。
維新後は政府の要請で大学東校に出仕し、
大博士及び初代校長に就任しています。
明治天皇の侍医長も務め、
明治8年には順天堂医院を開設し、
初代院長に就任しました。
明治15年に死去。
墓所は谷中霊園の甲9号1側。
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佐倉順天堂創始者佐藤泰然の墓所。
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佐倉順天堂の一部が現存。