平戸八景のひとつ眼鏡岩。
平戸往還に比較的近い場所だったので、
ついでに訪問してみました。
「眼鏡岩」。
二つの大きな穴の開いた奇石。
眼鏡のような形状から眼鏡岩と呼ばれます。
ここが海だった頃に波の浸食で穴が開き、
後に隆起して風化したことから、
このような姿となったらしい。
その昔、佐世保に大きな鬼がいたそうで、
ある日のこと昼寝を終えて目を覚まし、
大あくびと共に両足を伸ばしたところ、
その足で岩を付き抜いてしまい、
この二つの穴が開いたという。
また遣唐使に随行する空海が、
この地に立ち寄った際には、
岩に千手観音と梵字を刻んだとされ、
現在もこれが残っています。
※風化で見づらくなっていますが、
現在もちゃんと見えます。
また拓本も近くの西蓮寺が所蔵。
眼鏡岩は街道沿いからは見えませんが、
少し道を外れれば行ける距離。
好奇心旺盛な江戸時代の人々ならは、
挙って見物に来たのではないでしょうか?
ちなみに吉田松陰はスルーしています。
※松陰が通り過ぎた日は雨だったようです。
■関連記事■
・長崎県佐世保市 潮ノ目
平戸八景のひとつ。