宮崎県児湯郡 川南宿跡

日向街道都農宿高鍋宿の間には、
川南宿があったようですが、
調べても余り情報が見当たりません。
代わりにトロントロン通りというワードが、
あちこちに溢れていましたが、
どうもそこが川南宿跡であるようです。


川南町川南周辺。緑の線が街道筋で、
青でぼかした辺りが川南宿跡。
現在はトロントロン通りとなっています。

川南は平坦で乾燥した丘陵地で、
水が少なく耕作に適さない場所でしたが、
高鍋藩は周辺から住民を移住させ、
新田開発を行っていたようです。
明治時代以降も開拓が進められますが、
大東亜戦争の影響で中断されており、
戦後に大規模な国営開拓事業が行われ、
三大開拓地のひとつとなったとのこと。


川南宿跡(トロントロン通り)」。
トロントロンという不思議な響きの名は、
湧き水の注ぐ音がそう聞こえたとする説や、
西南戦争の際に西郷隆盛がぬかるんだ道を、
トロントロンとしていると言った説があり、
その名の正確な由来は不明。
緩やかな坂道の続く商店街は、
いかにも宿場町だったと思わせますが、
宿場時代の事は殆どわかりません。

■日向街道の宿場町

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